今でこそ会社内でもコンプライアンスが厳しくなったが、少し前まではつらい目に遭う人もいたようだ。
岐阜県の40代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収500万円)は、20代の頃に勤めていた職場での出来事を回想した。
「平成半ばなので、コンプラという概念は今より曖昧でしたが、ひどすぎでした」
一体どんなことがあったのだろうか。(文:長田コウ)
「こんな大きい胸の人、旦那に会わせたら誘惑されちゃう」
ひどい扱いをしてきたのは女性の先輩社員たちで、「いわゆるお局タイプが何人も」いたようだ。
「ある時は私の胸をいきなりつかんで『わー本物』と。いきなりだったので呆然としていると、『こんな大きい胸の人、旦那に会わせたら誘惑されちゃう』と騒がれました」
あまりのデリカシーのなさに、
「なんであんたの旦那など誘惑せなならんのだ?」
と怒りがふつふつと湧いた女性。ほかにも、
「普通のブラウス姿で、露出もしていないのに『体のラインがセクシーで悩ましい』といきなりウエストをつかまれたり。痴漢レベルです」
と明かし、「男性からのセクハラより、女性からのこういったセクハラの方がひどい」と主張する。
男性社員との絡みでも、セクハラ経験があるようだ。
「男性社員が、『パソコン教えて』と言うのでエクセルを教えたのですが、表計算が信用できないのか、結局電卓を叩いていました。手書きで表を作って、エクセルに打ち込むという二重手間をしていたので指摘すると、『これがいいんだ、女はパソコンに弱いからわからんだろう』と謎の返答をされました。そのパソコンを教えたのは私ですのに」
女性が「謎の返答」というのも無理はない。せっかくやり方を教えたにもかかわらず、下に見るような発言をされたら傷つくだろう。「女性蔑視が多い職場」だったようで、当時は「女性だけ朝のお茶汲み」が存在していたほか、
「給料も現金渡し、千円以下の端数のみ銀行振り込みでした。バイト代ですら銀行振り込みだったので唖然としました」
結局この職場を半年で退職した女性だが、全く後悔していない様子だ。
「今思い出してもあのまま勤めていなくて良かったとしか思えません」
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