3月24日、2024MotoGP第2戦ポルトガルGPの決勝レースがアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われ、ルーキーのペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)が参戦2戦目にして3位表彰台を獲得した。
デビュー戦となった開幕戦カタールGPではスプリント、決勝ともにハイペースな追い上げを見せていた。しかし、決勝ではマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)とバトルを繰り広げるも、タイヤのマネジメントに苦しみ、後半はずるずると後退して9位となった。
しかし前向きな姿勢を見せていたアコスタは、今大会でも本領を発揮。決勝では7番手スタートから一時8番手まで後退したが、序盤にレッドブルKTMファクトリー・レーシングのジャック・ミラーとブラッド・ビンダーを交わすと、マルケスをも早々にパス。
マルケスの追跡を受けながらも、前を走る前年度王者のフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)との距離を詰めていく。中盤こそはなかなかオーバーテイクできなかったものの、残り5周でバニャイアを捉えると、表彰台圏内を目指して走り進める。
そして4位で迎えた最終ラップ、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)が転倒を喫してしまう。それによりアコスタが3位でチェッカーを受け、MotoGPでは初の表彰台を獲得した。シーズンはまだ始まったばかりだが、驚異の成長ぶりを発揮するアコスタの、今後の活躍に期待がかかる。
■ペドロ・アコスタ(決勝:3位)
「MotoGPマシンでの経験がないサーキットに来るのは簡単なことではないけど、チームには良い言葉しかない。彼らは僕に最高のマシンを提供するために必死に働いてくれている。クルーチーフからはいつも、いくつかの点をチェックするように、準備するための良い方法を見つけるようにとメッセージが来る。そして正直に言って、僕たちは素晴らしい仕事をした」
「レースがスタートしてから、マシンのフィーリングは昨日よりもずっと良くなっていた。でも僕はずっとロングディスタンスでレースをしてきたので、(スプリントではなく)決勝レースのほうが自然なんだ。タイヤマネジメントもうまくいったし、良いオーバーテイクもたくさんできた」
「でも一番楽しめたのはペッコ(フランセスコ)・バニャイアのオーバーテイクだった。彼の後ろで多くの時間を過ごしたから、彼から学ぶことができて、素晴らしい機会だった」
「僕らにとっては素晴らしい週末だったが、まだまだ学ぶべき新しいサーキットがたくさんあるので、地に足をつけて走らなければならない。だから次のサーキットに集中するし、オースティンでいいものを得たいね」