僕の友達に、ほとんど毎日パチンコホールに出向いてる奴がいる。軽い体調不良ぐらいなら全然ホールに突撃するし、勝っても負けても文句ばかり言っている。コロナ禍真っ最中でもそんな感じで、マスクを数日使い回してホールに行くと言っていたときには流石に「それはだめだよ」と素の忠告をしてしまった。流石に衛生面の悪化から来る奇病が心配なので。
そんな友達が身の回りにいる関係上、どうしてもパチンコ・パチスロ依存の人が近くにいるのが当たり前になっちゃって良くない。もっとこう、山河を愛するような友達を増やして、休日に一緒にピクニックに行くような体験もしなければ……。
さて。パチンコに依存している人を立ち直らせる方法というのは、色々ある。お金を持たせない。パチンコホールに出禁にしてもらう。他の趣味を見つけるなど、さまざまだ。
しかしながらタバコをなかなか辞められない奴も多いように、パチンコは一度依存しちゃうとなかなかデトックスが難しいギャンブルだ。今回は、運良く依存状態が重篤になる前に脱却できたと主張する人の声を紹介していきたい。(文:松本ミゾレ)
「時間を無駄にした感すごい」
先日、5ちゃんねるに「ワイニート『就職したらパチンコたくさん行くぞ!』→ワイ正社員『あっ…いいっす…』」というスレッドが立っていた。スレ主はニート時代にパチンコ資金を確保するために就職を試み、実際に職にありつけたという。めでたい!
が、いざ就職してみると「仕事終わりは時間ないから腰据えて打てない上に、帰ったらほぼ寝る時間」と、平日の労働者とパチンコホールの親和性の低さに気付いた様子。
さらに「休み前は混んでるし、仕事終わりから休みに入る良い時間を無駄にした感すごい。休みの日は混んでるパチ屋行きたくない」とも書き込んでいる。順調に、打てない生活に移行することに成功したようだ。
また「日給分以上に負けた時とか死にたくなるし社会人パチンカスはどうやってパチンコ楽しんでるんや」と不満も吐露。こうやって打てない理由がどんどん増えていくのはいいね。なんだかんだ、忙しい人は生活に手いっぱい。あんなギャンブル、暇で金もない人しか本来は楽しめないものだし。
そもそもパチンコホールは暇人が有利
そもそもパチンコホールというのは、朝から並んで入店できるような暇人、ニート、高齢者有利の遊技場である。なぜならパチンコ台は1000円あたりの回転数が良い台を朝から晩まで粘れば勝ちやすくなるし、パチスロは朝一のリセット恩恵のある機種を狙えば日当も稼ぎやすい。さらに高設定をツモれば、こちらもパチンコと同じく閉店まで打てば大きな利益に通じる。
そこに夕方からのこのこやって来る労働者が勝つために付け入る隙はなかったりするんだよね。そんでもって、働き始めれば自分が稼いだお金が惜しいという感情にも芽生えるだろうから、浅い依存症であればそのまま脱却できる可能性はある。
事実、スレッドには「正気に戻ったんだよ 脳汁奴隷からの卒業オメ!」とか「真の勝ち組やぞ 誇ってけ」といった励ましの声も見受けられる。スレ主はニートから社会人になったことで、まさしく金銭感覚が正気に戻ったのである。おめでとう。
一方で、これはあくまで軽い依存症に陥っていた人が回復した、という話である。重度になるとそもそも働いていても関係なく、仕事が終わってから22時過ぎぐらいまで毎日のようにホールに出向く。冒頭で挙げた僕の友達も、もちろんこのタイプだ。
また、重度ほどではなくても土日になると何が何でも混雑するホールに出向いて一勝負、という人も結構いる。働いているのに土日も体を休める気がないという点では、こういう人も依存症の範疇だろう。
就職を機にパチンコを辞められる人というのは、そもそもあまり重篤ではない依存だったということが言える。そういう人は幸せだよね、俺もそのぐらいの真人間になりたいです! 押忍!