企業のコンプライアンス違反に厳しい目が向けられる昨今だが、昔は常識外れの行動で部下を驚愕させる「やばい上司」が、今より幅をきかせていたかもしれない。愛知県に住む50代男性は、30年ほど前の大学生の頃、アルバイト先の大型スーパーで出会ったとんでもない上司の思い出を語った。
当時、生活用品コーナーを担当していた男性だが、一番インパクトがあったのは同じスーパーの家電販売コーナーを担当していた友人からの目撃談のようだ。あるとき、友人はその上司らと数人で客のマンションへ「洗濯機の納品」へ出かけたが……。
「オリャという掛け声と共に洗濯機へ蹴りを食らわせ、あらら洗濯機がものすごい音と共に階段を落ちていきました」
というから驚きだ。
洗濯機が「ものすごい音と共に階段を落ちていきました」
つまり「元々あった洗濯機を引き取って、新しいのを設置する仕事」だったという。
「古い洗濯機はマンションの玄関前へ一旦移動して新しい洗濯機を無事設置して、お礼を言って引き上げたそうです」
友人が目撃したという衝撃エピソードはここからだ。前述の通り、古い洗濯機はこんな無残な運命をたどった。
「ずるずると洗濯機をマンションの非常階段側へ引っ張っていって、おもむろに、(上司から)オマエ少し下がってろと言われたので、見ていたら、オリャという掛け声と共に洗濯機へ蹴りを食らわせ、あらら洗濯機がものすごい音と共に階段を落ちていきました」
「唖然としてた友人を尻目に、踊り場まで降りていき、止まっていた洗濯機へ新たに蹴りを加え、無事マンションの裏口の地上まで到達しました」
洗濯機はどうせ廃棄するにしても階段には傷がついただろうし無事も何もあったものではないが、上司はまったく意に介さなかったらしい。
「その洗濯機は廃棄するものだったらしく、今と違いリサイクル券などもなく、『捨てるんだから問題ないよ』と帰りの家電販売コーナーの軽トラを運転しながら涼しい顔で言われたそうです。そんな時代でした」
仕事はできるが「新しく入ったバイトのかわいい子と……」
男性はその上司について「思えばその人、仕事も出来て上からの評価も高く順調に出世していたらしい」と振り返る。しかし
「ですが、新しく入ったバイトのかわいい子とは必ずちょめちょめしてたそうですし(実際にそうなった子から聞いたので本当でしょう)、付き合っていた女子社員と別れると、なぜかその子は他店へ移って行ったり」
と、また別の意味でやばい上司の一面を回想。「世の中ってのは怖いなぁ、と学生の身分からは社会人の闇を垣間見せられた感じがしてました」と述懐していた。
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