3月23日、静岡県の富士スピードウェイで開催されている2024スーパーGT公式テストは初日午後のセッション2に、新たなタイム合算方式をテストする模擬予選が行われ、GT500クラスは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT(大津弘樹/佐藤蓮)、GT300クラスはJLOCの88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボII(小暮卓史/元嶋佑弥)が“模擬ポールポジション”を獲得している。
GT300のQ1A組は気温7度、路面温度8度のウエットコンディションで10分間のセッションがスタート。ここでトップタイムを記録したのは、篠原拓朗が1分54秒344をマークしたLEON PYRAMID AMG。2番手には1分55秒598で元嶋佑弥がドライブしたJLOCの88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボII、3番手には井口卓人のSUBARU BRZ R&D SPORTが1分55秒860で続いた。午前中にクラッシュを喫したPONOS FERRARI 296の出走は叶わなかった。
続いてはGT300Q1のB組が14時18分から開始。こちらも10分間のセッションとなり、トップタイムは1分48秒117で中村仁のapr LC500h GTが記録した。新田守男のK-tunes RC F GT3が1分52秒117で2番手、野中誠太のGreen Brave GR Supra GTが1分53秒007で3番手となっている。
なお、B組では雨の影響かマッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号、シェイドレーシング GR86 GT、Syntium LMcorsa GR Supra GTは出走せず、HELM MOTORSPORTS GT-Rはアウトインのみでマシンをピットに戻している。
14時34分からは同じく10分間のGT500クラスQ1が開始され、シグナルグリーンでModulo CIVIC TYPE R-GTを除く14台がピットを離れる。最終アタックでのタイム更新合戦を制したのは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTの大津弘樹となり、1分37秒028のトップタイムを記録した。
2番手には千代勝正のMOTUL AUTECH Zが1分37秒237、3番手には中山雄一のDENSO KOBELCO SARD GR Supraが1分37秒431で続き、上位3台をホンダ、ニッサン、トヨタで分け合うかたちで終えている。
模擬予選最終セッションはGT500クラスのQ2だ。こちらはGT300クラスとは異なり、ウエット宣言下でもQ1とQ2の合算タイムが予選結果として採用される。このQ2でも速さをみせたのは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTとなり、ルーキーの佐藤蓮が1分37秒576のトップタイムを記録し、3分13秒604の合算タイムで模擬ポールポジションを奪ってみせた。
2番手には3分13秒744の合算タイムを記録したau TOM’S GR Supra、3番手には3分14秒047でDENSO KOBELCO SARD GR Supraのトヨタ勢、4番手にはニッサン勢のNiterra MOTUL Zが3分14秒352で続いている。