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再現不可も……『ミスター味っ子』『クッキングパパ』『食戟のソーマ』『料理人味平』独創すぎる漫画カレー

2024年03月23日 07:10  リアルサウンド

リアルサウンド

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 日本人がこよなく愛する料理の1つといえばカレーだ。学校給食はもちろん、家庭でも人気ナンバー1との呼び声も高い。料理漫画でも数々のカレーが登場したが、なかにはぶっ飛んでしまうようなものもあった。そんな漫画に登場した凄いカレーを振り返ってみよう。


■『ミスター味っ子』パイナップルカレー


 料理漫画『ミスター味っ子』で、味吉陽一が堺一馬との対決時に作った「パイナップルカレー」だ。


 陽一は隠し味としてマスタードとインスタントコーヒーをカレー鍋へ。そして軍鶏肉を柔らかくする策としてパイナップルの中をくり抜きカレーを入れ、そのままオーブンで温め、パイナップルの酸味で、軍鶏肉を柔らかくすることに成功した。パイナップルのなかにカレーが入っているという、ミスター味っ子らしい斬新なアイディアだった。


 パイナップルやマスタード、軍鶏の肉などかなり豪華で高コストなパイナップルカレー。「BELCORNO@ラテアート」というYouTubeチャンネルでは、プロのシェフが「パイナップルカレー」を再現に挑戦していた。


■『食戟のソーマ』カレーリゾットオムライス


 料理漫画『食戟のソーマ』に登場した「カレーリゾットオムライス」だ。


 見た目はオムライスだが、そのなかにカレーリゾットが入っているという料理で、中と外の香りが混じり合うことで「爆弾」と称されるほどの複雑な香りを出すことに成功した。


 オムライスとカレーをドッキングさせるという「美味しさの鉄板」ともいうべき料理は、再現する人も多い。『週刊少年ジャンプ』が運営するYouTube「ジャンプチャンネル」では、「大人の力を使って本気で再現してみたと」と題した動画のなかで、プロの料理人が再現に挑戦し、実食。「星5つ」をつけ、「ソーマのレシピ」を称賛していた。


■『クッキングパパ』まるごと・ザ・カレー


 常人では思いつかないような豪快な料理が多数登場する『クッキングパパ』。その代名詞的料理が、まるごと・ざ・カレーだ。


 単身赴任の竹田課長のために、手軽なカレーの作り方を荒岩一味が教えたもので、肉やじゃがいもなどを「そのまま丸ごと」入れるのが最大の特徴。1985年から現在に至るまで数多くの料理が登場したが、そのインパクトは1、2を争うという声があるほど豪快なカレーだ。


 YouTubeでも多くのチャンネルが挑戦しているが、最も再生数が多いのは元フードファイターでタレントのロシアン佐藤が運営する『おなかがすいたらMONSTER』。超大皿に人参、じゃがいも、肉を本当に「まるごと」カレーにして食べる姿は、まさに「まるごと・ザ・カレー」だった。


■『料理人味平』ブラックカレー


 ビッグ錠原作の料理漫画、『料理人味平』。そのなかで6000種類のスパイスを嗅ぎ分ける男で、鼻にマスクをつねに装着する鼻田香作が作った「ブラックカレー」だ。


 どこか謎めいた雰囲気を漂わせ「カレー将軍」の異名を持つ鼻田。そんな彼が世に送り出したのが、ブラックカレーだったのだ。その名の通り真っ黒で、麻薬効果のあるスパイスが入っているという、法律的にもブラックなカレーだった。


 麻薬効果のあるブラックカレーを完全再現すると法に触れるうえ、詳しいレシピも存在しないため難しいが、「黒いカレー」というカテゴリで再現をするYouTuberは存在。「ズボラ飯の漫画再現料理」が挑戦し「途中で方向性を見失った」とコメントしていたものの、「黒いカレー」を作ることには成功していた。


■アイディア満載の漫画カレー


 普通の発想ではなかなか思いつかないようなアイディア満載の「漫画カレー」。おうち時間が増えた今、たまには変わり種のカレーの再現に挑戦してみるのも、悪くないかも。


(文=佐藤俊治)