面接をする前に、応募書類やアンケートで伝えていることは嘘ではないはすだ。書類で事前にわかっていることを、わざわざ呼びつけて同じ質問してくる会社は、応募者を軽く見ているのだろうか。
「企業のウェブサイトを制作する会社」の面接を受けたという40代後半の女性(神奈川県/クリエイティブ、メディア・アパレル・デザイン/フリーランス/年収100万円未満)。
事前のアンケートで「残業」について問われたため、正直に「したくない」と答えたというが……。(文:永本かおり)
「終電で帰ることもザラ。それでもいいか?」と聞かれ…
その事前アンケートは、「残業」について次の3項目から選ぶものだった。
「OK。会社に泊まっても良い」
「常識の範囲内なら」
「自分の仕事が終わったら帰る。残業はしたくない」
この中から女性は「したくない」と回答した。残業について消極的な答えを選んだため、自分でも「もう不採用だな」と思っていたという。
ところがその後、面接に呼ばれ選考を受けることに。すると、面接でも
「うちは広告代理店と密に連携しているので、終電で帰ることもザラ。それでもいいか?」
と残業についての質問があった。やはり、残業に対する認識が重要である様子だ。
しかし女性はアンケートの回答と同様に、「そんなに無茶な残業はしたくありません」と答えたところ
「『じゃあ、これ以上話すのはお互い時間の無駄なだけだから』と履歴書を返され、小雨の降る銀座にほっぽり出されました」
と即面接が終了し、すげなく追い返されたことを書いていた。
残業に対する女性の考え方は、事前のアンケートで既に把握済みのはずだ。そもそも面接に呼んだこと自体が時間の無駄ではないだろうか。
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ