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「KING OF PRISM」を観てください!大歓声に包まれた再始動発表、菱田正和監督の思い

2024年03月22日 22:49  コミックナタリー

コミックナタリー

左から一条シン役の寺島惇太、菱田正和監督。
アニメ「KING OF PRISM」シリーズの8周年を記念した「KING OF PRISM8周年記念上映イベント -∞ハグWeek-」が全国の映画館で開催中。その初日となる本日3月22日、一条シン役の寺島惇太と菱田正和監督が登壇する舞台挨拶が東京・新宿バルト9で行われた。舞台挨拶では「KING OF PRISM」の再始動が発表され、約4年半ぶりとなる劇場作品が今夏に公開されることが明らかに。この知らせに会場に集まったファンは割れんばかりの大歓声で応えた。

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応援上映後の熱気に包まれた会場に登壇し、「この感じ久々ですね」と顔をほころばせる寺島と菱田監督。舞台挨拶は約50分たっぷり行われ、前半では事前にテーマに合わせて募った、全国のファンからのメッセージを紹介していく。「この8年で変わったこと」というテーマでは、8年前は中学生だったが今年の春から社会人になるという複数のメッセージが寄せられ、寺島は「僕も現場に行くと中学校の頃『キンプリ』観てましたとか、僕の出ている舞台挨拶に行って声優になろうって思いましたとか言われます」と時の流れに思いを馳せる。「キンプリとの忘れられない思い出」というテーマでは、熱心なファンが多く集まった北海道・ディノスシネマズ札幌劇場の閉館や、「KING OF PRISM SUPER LIVE Shiny Seven Stars!」の思い出といったエピソードが寄せられた。菱田監督は北海道でジンギスカンや海鮮丼を食べたこと、ライブ会場に車で行ってビールが飲めなかったことなどの思い出を語り、寺島に「枝葉の思い出ばっかり(笑)」とツッコまれていた。

MCから2人が初めて会ったときのことを聞かれると、寺島が鷹梁ミナト役の五十嵐雅、西園寺レオ役の永塚拓馬と3人で臨んだという初回のアフレコの話題に。最初に録ったシーンがシンがレオとぶつかって倒れる場面だったそうで、寺島は「(音響監督の)長崎(行男)さんに『女の子かもしれない子に押し倒された、そういう気持ちになったことあるのか!』って言われて、『ないです!』って(笑)」と当時のディレクションの様子を明かす。菱田監督は「まさしがマイクに駆けつけて叫んでたのってあの日ですよね? 声優だから走らなくていいのに(笑)」と五十嵐の面白エピソードを披露しつつ、「(シンの)『みんなに言いたいことがありまーす!』(のセリフ)は声が飛ぶ寸前まで追い込んで。カスカス直前の声が入ってますよね」と、当時の熱い現場の様子が垣間見える話もあった。

思い出話はまだまだ尽きず、韓国での舞台挨拶が印象的だったと語る寺島。「(韓国のファンが)『キンプリ』を観て日本語を勉強されていて、『言いたいことがあります!』っていっぱい言われました(笑)」と話して会場を笑わせる。菱田監督が「KING OF PRISM Rose Party 2018」で「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」の制作を発表した際のすさまじい歓声について「わあ、って思いましたね。プレッシャー半端ないって(笑)」と当時の心境を明かすと、反対に寺島は「みんな裏で身構えてたんですが、想像よりも歓声をいただけて。『気持ちいい!』って言ってました」とキャスト陣の喜びを振り返った。

ここで新情報として、シリーズ初となるブラウザゲーム「KING OF PRISM 煌(きらめき)」のリリースを発表。さらに2人が降壇しスクリーンに映像が流れ始めると、客席から「何何ー?」とざわめきが。そして映像によって「KING OF PRISM」シリーズの再始動、今夏の劇場作品公開が伝えられると、会場には割れんばかりの歓声が響き、中には涙ぐむファンの姿も。映像の最後にシンの「プリズムショーは、好きですか?」というセリフが流れると、観客はこの日一番の大きな声で「大好きー!!」と答えた。

興奮さめやらぬ中再び登壇した寺島の第一声は「やー、圧かけてよかったですね!」。夏公開の作品については自身もまだ何も知らないと言い、「監督は意地悪なんですよ。今日も『どのぐらいまで知ってる?』って言われたので『知らないです』って言ったら、『じゃあ言わなくていいか』って(笑)。この後問いただします!」と宣言する。また“再始動ビジュアル”を見ながら「シンくん凛々しくなっちゃって。やっぱり松浦さんのイラストいいですね」と述べると、ファンからもキャラクターデザインの松浦麻衣に「ありがとうー!」と感謝の声が沸き上がった。

そして菱田監督は胸元から手紙を取り出し、ファンへのメッセージを読み上げ始める。「この数年、熱く『キンプリ』を支援していただいたにも関わらず、その思いに応えることができず、ファンの皆様の期待を裏切るような時間ばかりが過ぎてしまい、本当に申し訳ございませんでした」という言葉から始まり、「今回いろいろな人たちとの関わり、働きかけがあり、こうして舞台の上に戻ってきました」と再始動について述べる。しかし「現在『KING OF PRISM』は窮地に追い込まれています」と続けると、客席からは「えー!」という声が。さらに「アニメ作品は一度制作の歩みを止めてしまうと元の状態に挽回することは非常に困難で、膨大な時間を要します」「皆様が望むものを作るにはまだまだ力が足りないかもしれません。これからの展開は皆様にとって物足りないものかもしれません」と率直に語り、「なので、今は少しでも多くの皆さんの支援が必要です。ぜひ劇場に足を運んでください。『KING OF PRISM』を観てください」と呼びかけた。

ここで手紙は終わりかと思いきや、菱田監督は「さて、話は変わりますが、10年前の今日、3月22日は何の日か皆さんご存じですか?」とファンに投げかける。その答えは「プリティーリズム・レインボーライブ」の第50話「煌めきはあなたのそばに」の放送日。「KING OF PRISM」が「プリティーリズム・レインボーライブ」のスピンオフとして始まったことに改めて触れ、「プリティーリズム」シリーズへの熱い思いを口にする菱田監督。最後は「グロリアス、プリズム!」と鬨の声を上げ、手紙を締めくくった。

そんな菱田監督からのメッセージを受け、寺島は「菱田さんについていきます! 監督がやることはすべてもう、正しい!」と熱い信頼の言葉で応える。そして会場やライブビューイング会場のファンに向け、「みんなでもう1回、あの楽しかった、煌めきに満ちた日々を謳歌して、僕たちが一番この世界でキラキラ輝いてて幸せだということを証明しましょう!」と力強く呼びかけ、最後は「ミュージック レディースパーキング!」のコール&レスポンスで舞台挨拶の幕を下ろした。

「KING OF PRISM」シリーズはプリズムショーで観る人の心をときめかせるプリズムスタァを目指し、個性豊かな少年たちがさまざまな試練や困難に立ち向かっていく物語。これまでに劇場版「KING OF PRISM by PrettyRhythm」、劇場版「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」、TVアニメおよび劇場編集版「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」、劇場版「KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン-」が制作された。「KING OF PRISM8周年記念上映イベント -∞ハグWeek-」は3月28日まで全国の映画館で開催中。録り下ろしボイス入りの先付映像、リバイバル特典、応援上映などが楽しめる。


(c)T-ARTS/ syn Sophia / キングオブプリズム製作委員会
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