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「東京はエキサイティングな場所」キコ・コスタディノフがブランド初の店舗を原宿にオープン

2024年03月22日 20:31  Fashionsnap.com

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キコ・コスタディノフ

Image by: FASHIONSNAP
 「キコ・コスタディノフ(Kiko Kostadinov)」が、東京・原宿にブランド初となる直営店を3月23日にオープンする。開店前日の3月22日にはプレス向け内覧会が行われ、メンズデザイナーのキコ・コスタディノフ(Kiko Kostadinov)やウィメンズデザイナーのディアナ・ファニング(Deanna Fanning)とローラ・ファニング(Laura Fanning)姉妹らが来日した。

 同ブランドの世界初店舗となる「キコ・コスタディノフ 東京」は、古着屋などが立ち並ぶ原宿通りを抜けた先のビルの1階に立地。建物の内装デザインは、日本を拠点に活動するインテリアデザイナーの関祐介が主宰する「YUSUKE SEKI STUDIO」が手掛け、場所や空間の歴史などの文脈的要素を巧みに取り入れながら、シンプルでミニマルな空間に仕上げた。

 「ギャラリー」をコンセプトとする同店では、定期的に異なるアーティストを招聘し、アーティストと協業する形で店内全体を使った没入型のインスタレーションを制作。初回はアメリカ人アーティストのライアン・トレカーティン(Ryan Trecartin)を招き、2部構成にわたるインスタレーションを展開する。
 オープン時には、第1段階として、制作途中の状態を想起させる“仮設”や“保留中”をテーマにした空間を構成。外に面したガラス張りの壁面には、第2段階の店内イメージを再現したレンダリングプラン(完成予想図)を掲示しているほか、店内には、使用済みの足場や様々な建築資材を組み合わせて什器や装飾として配置することで、“下書き設定”の様子をユニークに表現している。今後は数ヶ月後に第2段階である「完成予想図」のような内装へ変更した後、1~2年ほどの周期で新しいアーティストを招き、その都度アーティストの方向性に応じた新たなテーマに基づく内装に刷新する予定だという。

 店内では、キコ・コスタディノフ自身が店舗のテーマや東京という場所に合わせてコレクションの中からセレクトした、メンズ・ウィメンズウェアやバッグ、アクセサリー、フットウェアをラインナップ。また、同店限定アイテムとして、ライアン・トレカーティンとのコラボレーションロングスリーブTシャツ(4万7300円)や、限定カラーのショートブーツ(11万5500円)、限定カラー ディープグリーンのジャケット(14万4100円)とパンツ(12万5400円/全て税込)も用意する。今後はシーズンごとに商品ラインナップをアップデートするほか、他ブランドとのコラボアイテムなどもスポットでの展開を予定している。


 「アシックス(asics)」との協業などもあり、日本には以前から度々訪れているというキコ。日本や東京は「私たちの仕事とブランドに勇気やエネルギーを与えてくれる素晴らしい場所であり、エキサイティングな場所」だと話す。世界初となる実店舗を東京・原宿にオープンしようと思った理由について訊ねると、「最も重要だったのはスペースなので、ロケーション自体に特に大きな理由はない。この場所のレイアウトと大きな窓が気に入った」と回答。続けて「若いブランドにとって、自分の店を持つことや、ブランドのために誰かが再構築してくれたスペースを見られることは、特別なことだと思う。この店を初めて訪れた人たちが、この空間を見てどう感じるのか楽しみだ」と期待を滲ませた。

 アートとファッションを融合したインスタレーション形式で店舗を展開することについては、「いつもクリエイションをする際にはアートを参考にさせてもらっているので、その分野で実績のある人が自分のブランドの空間を再構築してくれるのは嬉しい」とコメント。「ライアンの仕事にはいつも感心している。彼は通常映画をベースに活動しているが、360°の空間を創造する上で素晴らしい要素を与えてくれる。ブランドに異なる視点をもたらしてくれていると思う」と、記念すべき最初の協業アーティストにライアン・トレカーティンを選んだ理由を語った。

■キコ・コスタディノフ 東京オープン日:2024年3月23日(土)所在地:東京都渋谷区神宮前2-32-3営業時間:11:00~19:00 ■キコ・コスタディノフ 東京:公式インスタグラム