優秀な人材を雇うためには、それなりにコストもかかる。そうした経費をケチろうとした会社のトンデモエピソードが寄せられた。福岡県の50代男性(Web・インターネット・ゲーム/年収450万円)は、某大手人材紹介会社経由で地元のIT企業から内定を得た。ところが
「『人材紹介会社に払う手数料が高いという理由で、人材紹介会社には年収を50万円低く申告するけど、ボーナスとして払うから』と、ワンマン社長から裏取引を持ち掛けられた」
というのだ。(文:林加奈)
「人材紹介会社に払う手数料が高いから」と、裏取引を持ち掛けられた
人材紹介会社は、企業に人材を仲介し、その対価として企業から手数料を得ている。手数料の金額は会社によって異なるが、だいたい年収の30%程度が相場と言われている。たとえば年収500万円なら150万円になる。
この会社はそのまま払うのが惜しかったのだろう。しかし言うまでもなくルール違反だ。男性は
「口約束は信用できないので、書面でその旨を記載した雇用契約書をいただきたいと主張」
と防御策をとった。すると
「人材紹介会社にチクられたら困るという理由で、人材紹介会社にも50万円低い年収で申告済みの内定を社長から一方的に取り消された」
思いがけない理不尽な理由で内定取り消しにあった男性。
「現職場に退社する旨を言う前だったので良かったが、内定を出した後に不利な条件を後出しで出してくるブラック会社もあるので、雇用契約書に合意するまでは安心できないと感じた」
と教訓を綴る。裏取引を持ち掛けるだけでなく、書面での取引も嫌がり内定まで取り消すのだから、悪質極まりない。内定を得られたとしても辞退するのが賢明だろう。
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