自分から相談しておきながら、助言を聞く姿勢のない人にはうんざりしてしまう。愛知県の60代後半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収150万円)は、若いときに通っていた洋裁学校で仲良くなった友人について、
「卒業してからも、何故かその友達に好かれたのでお互い結婚式にも招待し、その後もずっと仲良くしていました。 ただその友達は自慢屋さんで、自分の家柄が良いとか、結婚する時には親にものすごく立派な支度をしてもらったとか常に自慢をするんです」
と振り返った。長い付き合いの中でいろいろと思うところがあったのだろう。ただ、その友人の結婚生活は悲惨なものだった。(文:福岡ちはや)
「こちらの都合お構いなしに電話してきて、旦那さんや義実家の悪口ばかり」
友人は同居の義父母や義姉とそりが合わず、夫も味方してくれなかったため、「義父母と別居したい」と揉めた末に、1年の期限付きでアパートに移り住んだそうだ。そして1年の期限を迎える直前に、子ども2人と一緒に夫に黙って逃げ出し、隠れるような生活を送り始めたという。女性は、
「(友人の)子どもたちにとっては可哀想な生活だったので、私も自分の子どもを連れて遊びに行って、ずいぶん力になってあげたと思います。結婚するときからずーっと常に問題ばかりで私に頼ってくるので、力にもなったし私なりの助言もしました」
「何か悩みがあるとこちらの都合お構いなしに電話してきて、しかも旦那さんや義実家の悪口ばかり。結局『自分が自分が』という性格は変わらずでした」
と辟易したようすで当時を振り返った。その後、友人は義実家と夫から離婚調停にかけられたが、最終的には夫婦と子どもの4人で暮らすようになったそうだ。相談と称して夫や義実家の悪口ばかり言うくせに離婚には踏み切らない友人に、女性は内心モヤモヤしていたのではないだろうか。
「この人に振り回されるのはもう嫌だ」
友人は家族で暮らすようになったあとも、女性を頼ることをやめなかった。
「パート先の同僚とうまくいかないことを相談されたりなど、相変わらず自分勝手に家に来たり電話してきたりは続きました。ただ、どんなに助言したって、結局彼女は相談は持ちかけるけれど私の助言を聞くことはない人なのに……」
と呆れ返る。友人に振り回された期間は、なんと10年以上に及ぶという。しかし、久しぶりの電話で「義両親と同居する」と友人から聞かされたとき、とうとう我慢の限界を迎えた。
「(友人は)ゴタゴタし続けて逃げたり、旦那さんとまた暮らし始めたり。それ以外にも旦那さんと合わないとか、子どもがうまく育ってくれないとか、パート先の問題とか、信じられないほど毎日いろいろ(相談事が)あって。しかも、離婚調停にまでかけられても別れなかったし。(中略)嫌だった義両親とまた暮らすという話に、もうびっくり」
「この人に振り回されるのはもう嫌だ」と思った女性は、電話で友人にこれまで言わなかった自分の考えを話したが、それでも彼女の「自分が自分が」という性格が変わることはなかったという。そのため、最後は
「私が力になれることは今後ないと思うから、今日限りで友達付き合いはやめるわ」
と伝えて縁を切ったそうだ。友人は自分が人の時間を奪っていることに早く気が付くべきだった。
「それから30年ほど経ちますが、数年前に以前に使っていた電話の留守電に彼女からのメッセージが録音されていましたが、折り返し電話することは絶対にないので消去しました」
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