あまりにも自慢話ばかりする友人とは、今後の付き合いを考え直したくなるものだ。山口県の60代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)は、30年来の友人との絶縁エピソードを明かす。
「彼女の子ども(娘)は国立大へ行くことになり、(友人は)それはそれは大喜びでした」
「4年経ち、彼女の子どもはそのまま大学の研究室に就職が決まり、彼女は自分の娘を誇らしく思って、言葉の端々に『○○大』と、ところ構わず大声で私に話したりするのです。私も嬉しそうな彼女の話を真剣に聞いていましたが、あまりにも声が大きく何度も何度も聞かされているうちに、少々嫌気がさしてきて」
女性は「彼女の長男は15歳の頃バイクを盗み、警察沙汰になり、しまいには裁判までになったこともありました。(中略)それはもう彼女の中ではなかったことになっていて……」と苦々しく語った。(文:福岡ちはや)
「うちの主人は今の会社に残るから、娘が結婚するとき聞こえもいいし」
その友人とは職場が同じだったことがきっかけで仲良くなったという。お互いに職場結婚で、夫の転勤が偶然重なることもあったため、最初のうちは励まし合い、助け合う楽しい関係を築けていたそうだ。
「それが数年経ち、私の夫が昇進し、転勤する度に少しずつ態度が変わっていきました」
いつしか友人からは国立大に就職した娘の「自慢を永遠と聞かされる」ようになった。それでも女性は友人との付き合いをやめなかった。当時の胸中について、「私も子どもの相談もしましたし、自分がパートに出ていたときの愚痴も彼女にたくさん聞いてもらいました。本当に感謝していたんです」と語る。
絶縁の決定打となったのは、女性の夫が55歳で退職し系列会社に行くことになったときに、友人が発した言葉だった。
「彼女から『結局ご主人ってどこに再就職するの?』と言われて。説明すると『あー、よかった!うちの主人はまだ55歳過ぎても今の会社に残るから、娘が結婚するとき聞こえもいいし。本当よかったわー』って言い出しました」
予想外の言葉に女性は理解が追いつかなかったのだろう、その場では「えっ?」と思うだけで何も言えなかったそうだ。しかし帰宅後は「ふつふつと怒りが増してきて、どうしようもない気持ちでいっぱいでした」という。面と向かって夫を見下すような発言をされたのだから当然だ。
その後も友人は、女性の夫の交友関係を根掘り葉掘り聞き出そうとするなど不快な言動を続けた。さすがの女性も「プチンと糸が切れてしまいました」と言い、
「彼女のメールには一切返信せず、そのままになってしまいました。あれから7年くらい経ちましたが後悔はありません。が、ときどき思い出してはイライラします」
と結末を綴った。
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