2023年末にハースF1チームを去った元代表のギュンター・シュタイナーは、すでにドイツの『RTL』、フランスの『Canal +』といった放送局でテレビコメンテーターの仕事を確保しており、今のところ一回限りではあるが、オーストラリアの『ABC』とも来週末に第3戦オーストラリアGPで仕事をする予定だ。
また、まもなく『F1 TV』でシュタイナーの生き生きとしたコメントを聴ける可能性が非常に高い。シュタイナーはF1公式ウェブサイト『Formula1.com』で定期的にコラム連載を始めたばかりなので、グランプリレースで8年にわたり唯一のアメリカチームを率いた彼からの、素晴らしい洞察を期待できることだろう。
彼は今、チームにいた期間が長すぎたと思っていることを明かし、この数シーズンの経験からかなり燃え尽きているのを感じていたので、もっと早く離脱すべきだったと今では率直に認めている。シュタイナーは拍子抜けするほど正直に、次のように説明した。
「ここ数週間で、私は約10年ぶりにF1のスイッチを切った。この時間は私にとってよいものだ。時間が経つほどに、ハースに長くいすぎたということがよく分かる」
「一歩離れて初めてはっきりと分かる。何をする必要があるのかが分かる。そこにいる間は否定していて、できると思っているが、できないのだ。私がいた時は、持っている力で7位や8位や9位を目指して戦うことができた。でも、他のライバルたちと同じ武器がなければ、表彰台を争うことはできなかった」
「それを長期的にやることは、私が人生でやりたいことではない。もう7位にはなりたくない。それはすでに達成した。戦えるようになりたいし、トップで戦いたい」
その後シュタイナーは、2011年末にトップが交代して以降メルセデスに起きたこととの、興味深い類似点を挙げた。
「トト・ウォルフがメルセデスでスタートしたとき、当時のチームはトップにはいなかった。最初のうち、彼らにはエンジンのアドバンテージがあったが、彼は中期的に成功するためにあらゆることを正した。そして彼らはコンストラクターズ選手権で8回タイトルを勝ち取った。レッドブルも同じだった。彼らがそこにたどり着くのにどれくらいの時間がかかったか? 毎年、彼らは改善していった。そうした忍耐と長期的な計画が必要だ」
F1公式サイトへの最初のコラムを締めくくるにあたり、シュタイナーは「私は将来F1に戻るだろうが、正しいプロジェクトが正しく行われる必要がある」と主張した。