3月9~10日、鈴鹿サーキットで2024年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レースが開催された。JSB1000クラスの決勝では高橋巧(JAPAN POST HondaDream TP)が5位、津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)が6位、野左根航汰(Astemo HondaDream SI Racing)が7位と入賞を果たした。そんな彼らがどのような思いでレースを戦い抜いたのかレース後に聞いた。
ついに鈴鹿で今季大注目のJSB1000が幕を開け、絶対王者の中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が荒れたレースを制した。各所で激闘が繰り広げられていたが、トップ集団の後方では元JSB1000の王者である高橋と野左根、そしてフル参戦組では唯一のスズキGSX-R1000Rを駆る津田がバトルを展開していた。
■津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)/予選10番手、決勝:6位 2023年はチームとしてJSB1000クラスに初参戦ながらも、ポールポジションや表彰台を獲得するなど活躍を見せた。参戦2年目も津田が上位を牽引して行くことになるが、例年より約1カ月早く設定された寒い時期での開幕戦に、ウイークを通して苦戦していたようだ。
■野左根航汰(Astemo HondaDream SI Racing)/予選11番手、決勝:7位 2020年にヤマハでJSB1000の王者に輝いた野左根が、世界選手権の経験を経て新天地のホンダから復帰する。事前テストで新型ホンダCBR1000RR-Rのシェイクダウンを遂行したが、130Rでの転倒もあったため十分なテストができないまま初戦を迎えていた。予選は走れなかったものの、決勝では11番手から好スタートを決めてレース中は5位集団のなかでバトルを繰り広げていた。