Text by CINRA編集部
月川翔監督の映画『ディア・ファミリー』の新キャストが発表された。
清武英利のノンフィクション『アトムの心臓「ディア・ファミリー」23年間の記録』が原作の同作は、世界で17万人の命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生秘話を描いた作品。生まれつき心臓病疾患を持っていた幼い娘・佳美に余命10年の宣告が突きつけられた町工場を経営する父・宣政が知識のない中で人工心臓を作ろうと立ち上がるというあらすじだ。宣政役は大泉洋。6月14日公開。
新キャストは有村架純、光石研、上杉柊平、徳永えり、満島真之介、戸田菜穂の6人。
有村が演じるのは宣政を取材するテレビリポーター・山本結子役。光石は人工心臓の研究を続ける東京都市医科大学教授・石黒英二役、上杉は東京都市医科大学の日本心臓研究所研究医・佐々木肇役、徳永は同じく研究医・柳玲子役、満島は医療の知識のない宣政の相談に乗る博士・桜田純役、戸田は福本莉子演じる佳美の隣のベッドで先天性心疾患と闘っていた少女の母・川野由希役を務める。
あわせて予告編とポスタービジュアルも到着。予告編では宣政が研究開発を進めるなかで、山本、石黒らと関わりを持つ様子と、宣政一家の葛藤が描かれている。
【有村架純のコメント】
娘を救いたいというただ一つの思いが、カテーテルという計り知れない愛の形を導いた。この物語は奇跡という言葉では語りきれないように思います。私は坪井宜政さんを取材するリポーター役を務めさせていただきましたが、月川監督や大泉さん、菅野さんとまたご一緒することができてとても光栄でしたし、この物語に少しでも参加できたことを嬉しく思います。どうかこの作品が誰かの生きる力へとなりますように。
【光石研のコメント】
この『奇跡の実話』をスタッフ・キャストが強く共鳴し、映像化に向けて総力を上げて挑みました。
大泉洋さんの、この映画にかける意気込みは凄まじく、僕自身、大泉さんとの対峙は緊張の連続でした。
実は数年前、僕は脳動脈瘤で、そして昨年父が、大動脈の病気でカテーテルを使用し治療して頂き、大事には至りませんでした。
筒井家の皆様の御努力で17万人が救われたと聞きました。父も僕もその一人です。
本作は、そんな筒井家の皆様の愛の歴史です。色々な世代の方に観て頂きたいと思います!
©2024「ディア・ファミリー」製作委員会