仲の良い友人と一緒に仕事ができたら…と考えたことがある人もいるだろう。しかし、友人と仕事の関係になることが良いこととは限らない。
埼玉県に住む50代後半の男性(専門職、コンサルタント・士業・金融・不動産/年収500万円)は、「友人とは一緒に仕事をしてはいけない」と自戒を綴った。その友人とは6年前に出会い、結婚式のスピーチも頼まれたことがあったというが……。(文:永本かおり)
「仕事上での言い合いは頻繁になっていきました」
もともとは男性が元請けで友人が下請けという関係だった。仕事を通して付き合い始めたが、年齢も近く、月に数回飲みに行く仲になった。
月日はたち、それぞれが転職をしていた状況でお互い忙しくなり、飲みに行く回数は減っていったが、相変わらず良い関係を保っていたという。
ただ、男性は転職先に「しっくりこない」状況で、その時に友人が勤務していた会社に誘われた。男性はその誘いを受けることにし、 入社後は友人が営業職の課長、男性が技術職の係長として仕事をするようになった。
しかし、友人と一緒に仕事するようになると、嚙み合わない瞬間が出てきてしまったようだ。
「間近でみる彼の仕事はだらしなく、私としては困っていました。仕事上での言い合いは頻繁になっていきました」
余程の言い合いだったのだろう。上司も心配するほどだった。
時がたち、急に友人が「その会社を辞める」と言い出したが、男性は「理由は聞きませんでした」と、引き止めることもなかったようだ。理由として「私もその会社にも慣れ、彼が辞めることに何とも思っていませんでした」と正直な心境を綴った。
「むしろ彼のまわりから辞める理由を聞かれ、迷惑でした。 彼の退職は私とのトラブルが引金になったようですが、彼は今の会社入社時に調子をいいことを言って入社していたようなので、その期待に応えることが出来なかったので肩身が狭かったようです」
しかも社長はその友人について、彼がした仕事で一番は良かったことは「私を連れてきたこと」とまで話していたそうだ。男性は今でもその事を思い出すという。
「友人とは一緒に仕事をしてはいけない。友人は友人として付き合うことが大切。そう思った出来事でした」
と懲りたように綴った男性。その後一切、彼とは連絡を取っていないという。
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