社内や店舗スタッフの間でだけ「お客さんをあだ名や愛称で呼ぶ」といったことはあるだろうか。キャリコネニュースで「お客さんにあだ名つけますか?」をテーマにエピソードを募集したところ、「もう大分昔のことになりますが…」と教えてくれたのは、茨城県の50代女性(事務・管理/年収200万円)だ。
「当時働いてた会社の取引先の人に ○○武夫さんという人がいたので、その人には“タケチャンマン”。会社間に入って色々調整をしてくれて頼りになる存在の方でした」
タケちゃんマンは昔ビートたけしがバラエティ番組「オレたちひょうきん族」のコント内で扮したヒーローだ。親しみを込めてそう呼ばれていたのだろう。
「あっ、タケコプター来た!などと使ってました」
女性はさらに例を挙げた。
「顔とか雰囲気がタレントの三瓶に似てる人は名前は全然違うのにあだ名はもちろん“さんぺい”で、油谷さんという人はなぜか周りから“オリーブ”と言われてました。ポパイの彼女のオリーブオイルから来ているようです」
「武子○○さんは、読み方は“たけし”でしたがドラえもん体型だったので “タケコプター”とつけていました。 あっ、タケコプター来た!などと使ってました」
ひみつ道具のほうであっても体型であだ名をつけるのは今ならアウトかもしれないが、もちろん直接呼んだわけではないだろう。
また、社内でたずさわる仕事にまつわるあだ名もあった。会社の内部で「“平工”(ひらく)さんという人」のあだ名の由来はこういうことだった。
「平工さんは生産管理の仕事をしていたので納期調整などを依頼することが多い人でした。で、なかなか調整がうまくいかないと『そんなの知らんわ』とか『できんもんはできん』などとよく言うので、うちの会社では『開き直る』を“平工直る”と言っていました」
若干揶揄がこもっているが、女性も「これはあだ名ではないですね(笑)」と苦笑いで振り返った。
「平成初期、今ほど便利な世の中ではありませんでしたがこういうあだ名をつけたりしたのもいい思い出のような気がします。 今はそのようなこともあまりなくなりましたから」
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