「面接での信じられないようなエピソード」を募集したアンケートに、面接官側からの意見が寄せられた。千葉県に住む60代前半の男性(専門職/個人事業主/年収2000万円以上)は、
「教科書的な答えができないような質問をして相手の反応を見ることが多いです。つまり、その人の考え方を知りたいということ」
とし、「この人は採用無理だな…」と感じた面接を振り返った。一体、どんな面接だったのだろうか。(文:國伊レン)
「あの質問の模範解答はなんだったのでしょうか?」
既に不採用を決めていた男性は、それが表情に出ていたようだ。すると面接の最後に相手から、「私、どうもダメだったようですね」と言われた。男性が黙っていると、応募者はこう続けた。
「あの質問の答えがいけなかったのですかね。あの質問の模範解答はなんだったのでしょうか?」
これに対し男性は、
「申し訳ないけど、君のその姿勢が最大の問題なんですよ」
と答えた。そして、理由を次のように説明する。
「社会に出れば『答えのない質問』の方が多いわけです。なので、模範解答なんて存在しない。私が一番聞きたかったのは、『その人なりの意見』なわけです」
採用したいのは「指示待ち人間ではなく、自分なりに考え、方法を探し出せる人」であり、「そういう人は伸びる」と考えている男性。確かに、仕事に限らず人生にも「模範解答」は存在しない。だからこそ、おもしろいと言えるだろう。
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ