2024年03月11日 18:41 弁護士ドットコム
近年、全国で出没情報が増加している「トコジラミ」。刺されると非常に強い痒みを生じさせ、繁殖力も強いとされているが、このほど「電車の座席にいた」とSNS上に投稿されて、話題になっている。
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電車でおちおち座っていられないと心配にもなるが、「トコジラミがいた」と指摘された路線を運営するJR東日本は弁護士ドットコムニュースの取材に「確認できていないが、特に注意して車内清掃をおこなう」と説明している。
インバウンドの影響もあってか、国内でトコジラミの発見例や被害例が増加傾向にあるという。
そのような中で、X上では3月10日、電車の座席にトコジラミを見つけたという投稿が、画像と一緒にされて、1万件以上も拡散されている。「電車に座れない」「ゾッとする」などの反応もみられる。
「電車のシートにトコジラミが居るのを発見してからガラガラだけど怖くて2人して立って帰ってる」(3月10日の投稿)
また、投稿者はリプライの問い合わせに対して、トコジラミを発見した路線は「JR宇都宮線」だったと答えている。
トコジラミについて、JR東日本は3月11日、弁護士ドットコムニュースの取材に「現在のところ、トコジラミが列車内にいたというお客さまのご意見や関係社員からの報告はございません」と回答した。
しかし、「このたびの投稿を踏まえ特に注意して車内清掃をおこなう」ことを関係各所に伝えているという。
JR東では害虫が発見された場合には、車内燻煙による駆除などの対策を実施している。
「車内の清掃につきましては、お客さまの健康面を考慮のうえ薬品による殺虫ではなく、日々の清掃においては座席表面の汚れ等は用具を用いて取り除き、月1回を目安に実施する重点的清掃にて掃除機による吸引清掃を実施しております。また、このような害虫が確認された場合については、車内燻煙を行い対応をしております」
どれだけ気をつけていても、人の移動に伴って、トコジラミを100%予防することは困難だろう。東京都の保健所などは、トコジラミを見つけた場合、早急に駆除する必要があるなどと呼びかけている。