レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、F1第2戦サウジアラビアGPのパドックでレッドブル社の企業プロジェクトおよび投資担当CEOのオリバー・ミンツラフと会談した後、レッドブル内における自身の立場は危機にさらされていないと認めた。
マルコがレッドブルの内部調査の対象となったという報道があり、レッドブルにおける彼の将来はサウジアラビアGPの金曜日の夜には不確実性に包まれていた。報道によると問題の核心は、レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーに対する不適切行為の申し立ての調査に関して、機密情報がメディアへ漏洩した疑惑に関係していたという。
サウジアラビアGPでポールポジションを獲得したレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、このニュースに強く反応し、もしマルコがレッドブルから外されたら、チームでの自身の将来に疑問を持つだろうと語っていた。
しかし80歳のマルコは、ジェッダでミンツラフと緊急会議を行った後、安堵のため息をついた。マルコは『Sky Germany』とのインタビューで、レッドブルでの将来が安泰となったことを認め、内部調査後の解決策は自身に有利なものになることを示唆した。
「(ホーナーと私は)19年間一緒に仕事をしてきたが、物事は解決しなければならない」とマルコはミンツラフのいるパドックに到着後、ジェッダのメディアに語った。
「(ミンツラフと)非常によいミーティングができ、すべてが明確になったと思う。これらのうわさが広まった後で我々は話し合いをしたが、法的な背景はなかった」
「誰かが(私を停職させたいという)希望や考えを持っているとしても、それに法的根拠はない」
「我々の目標は、マックスとともに4度目の世界タイトルを獲得することであり、そのためには我々全員が協力しなければならない」
「トト・ウォルフ(メルセデスF1のチーム代表)は、F1において契約はあまり意味がないと語っている。私は(フェルスタッペンの)忠実さに本当に感謝している。私は感銘を受け、感謝しているとしか言えない」
ミンツラフは、ドイツのメディア『BILD』とのインタビューで、マルコとの直接会談の結果が前向きなものだったことを認めた。
「ヘルムートとはよい会話ができたが、我々はスポーツに集中して今シーズンの2勝目を挙げたい。全世界の前で人事の話題について話したいとは思わない」