転職面接で散々な対応をされても、後々大逆転で終われることもあるようだ。
奈良県の50代前半の男性(年収850万円)は、「30年近く前ですが、未だに鮮明に覚えています」と、転職当時を振り返った。
「まだ転職黎明期の頃、某大手転職エージェントに登録し、某大手建設機材系列のIT子会社の面接に挑みました」
無事に書類審査と一次面接をクリアし、別日に二次面接をすることになったのだが……。(文:長田コウ)
「あのとき、不採用にしてくれてありがとうございました」
二次面接には、人事担当者のほかに「現場担当らしき人物」も同席していたそう。そこで開口一番、信じられない質問をされた。
「きみ、高卒だよね。うちの会社大卒の派閥あるけど大丈夫かね?」
あまりにデリカシーのない質問に、人事担当者らは、「『えっ‼』って感じ」で顔を見合わせた。男性が落ち着いて受け答えするも……
「『そこは今までの業務経験でカバーします』と答えましたが、『高卒で大丈夫か?』ねちっこく言われました」
結果は「不採用」で、男性は、
「ならば書類選考段階で不採用にしてほしかったです。一次面接までは、通過しているのに今さら学歴?という感じでした」
と憤る。しかしその後、思わぬ展開に。
「その某IT会社を使う側の某大手電機メーカーへ就職でき、様々な人脈から某IT会社の役員とお付き合いしています。今は幅広く様々な分野で活躍できています」
どうやら男性は、落とされた会社を使う側の立場になったようだ。スカッとした様子でこう結んだ。
「あのとき、不採用にしてくれてありがとうございました」
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