オープニングラップを終えた直後、11番手争いを展開していた国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)と小高一斗(KONDO RACING)がASURA S字コーナーで接触。そろってコースアウトし、レースは早々にセーフティカー(SC)が導入される。国本はリヤウイングが外れ、左リヤタイヤにもダメージ。小高もマシンを止め、レース序盤ながら2台が戦列を離れることになった。
5周目を終えるところでSCが隊列を離れ、6周目からレースが再開。SCランでギャップが詰まっていたこともあり、随所でバトルが繰り広げられた。上位争いでは、スタートの出遅れでチームメイトの牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)にもかわされていた太田が、オーバーテイクシステム(OTS)を利用してシケインで接近。いったんは牧野をとらえたものの、今度は牧野がOTSを使って1コーナーで太田をオーバーテイク。チームメイト同士の激しい争いを、ピットでは息をのんで見守る様子が映像で映し出された。太田は牧野を攻略しきれず、逆にOTSを使えない間に背後の福住仁嶺(Kids com Team KCMG)にもシケインでかわされ、8番手に後退してしまった。
4位はピットイン後、チームメイトを逆転した太田。序盤に2番手を走行していた佐藤は5位。以下、福住、阪口、松下、岩佐、牧野というトップ10オーダーとなった。ルーキー勢は、木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)が12位、Jujuが17位、コースアウトするシーンも見られたテオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は18位でSFの初陣を終えている。