先日、確定申告を税務署にぶん投げて完了させた。売上は前年比で76%。あんまり一生懸命仕事してなかったってのもあるけど、インボイス導入のせいでクライアントの事務方がテンパッたみたいで、事務員の退職のために業務が滞る会社もあった。最長で2か月ほど納品を差し止められていたこともあり、厳しかったのなんの(笑)
そりゃそうだよね。事務の人は負担増加、なのに賃金は据え置きって、真面目に労働する気も湧かないって話だろう。
まあ、しかし新年度も始まったということで、このコラムを新社会人の皆さんが見ていることもあると思う……そこで今回は、ひとつおじさんから、教訓めいたお話をしていこう。言いたいことはズバリ、「パチンコ、ダメ。ゼッタイ」である。(文:松本ミゾレ)
パチンコさえしなければ…
先日、5ちゃんねるというおじさんしかいない匿名掲示板に「俺のパチンコ生涯収支、ついにマイナス1000万ww」というスレッドが立っていた。
スレ主は既にマイホームを購入しており、ローンがあと14年残っていると書き込んでいる。普通に考えれば「ローンもあるのに、パチンコで1000万負けるなんて」という話になるが、世間のパチンコ打ちってのは賃貸暮らしで何も持たない貧乏人なのに、数百万負けてる奴がほとんど。
なので僕からすると、スレ主は「あ。小銭で遊ぶだけの余裕がある人なんだな」という認識になる。とはいえ、パチンコさえしなければ1000万が消失せずに済んだのは事実。だからまあ、勿体ないといえば間違いなく勿体ないよね……とは思える。
ちなみに、この人は収支をしっかり記帳しているタイプで「遊びじゃないから記録するのは当たり前」とも書き込んでいる。元から几帳面な人なんだろうな。もはや何もない、怠惰で落ちるとこまで落ちたパチンコ依存の人は、そもそも記録すらしないで「トータルで勝ってる」と言うのが世の常だもの。
が、そんな几帳面なスレ主ですら、1000万も失っているわけだから、本当にこのパチンコってのは勝つのが難しいよね。パチンコもパチスロも、1時間で1万円か2万円がなくなる遊びだし、お金持ちじゃないとそもそも勝負の土台に立てない。しかしお金持ちですらちょっと運が悪いとリカバリーできない程度に負けてしまうのだから、貧乏人にはなおさら厳しい。
そしてパチンコホールには99%、貧乏人しかいないのである。新社会人のみなさん。決して。決してパチンコなんかしちゃダメだよ。もっと若さを存分に引き出せるような趣味をやろう!
パチンコはお金はもちろん、時間ももったいない!
ところで僕もパチンコホールに出向くダメなおじさん。今でも「ああ、何故パチンコなんかしちゃったんだ。パチスロなんて覚えなければ」と後悔することも多い。さいわいにして僕は運がいいのでガチで2003年から今に至るまで、ちょっとだけ総合収支は浮いている。
さっきのスレ主のように几帳面なので、正確にその収支を記録し続けているわけだが、それでも圧倒的に時間を無駄にしてきた感は強い。正直、パチンコホールに滞在する時間を別のことに充てていれば、人生はもっと有意義に楽しめたはずだからだ。勝っても負けても、結局損。それがパチンコ・パチスロというわけだ。
僕は18歳からパチンコホールに足しげく通うようになったが、やっぱりそういう趣味を持ってしまうと、見なくてもいい人間の浅ましさを目にする機会は多い。
パチンコで負けてお金がなくなって、他の客に「すいません、ちょっと金貸してくれませんか」と土下座するおじさん。1つの台を奪い合って喧嘩になり、店員につまみ出される終わった若者。閉店後、交換所付近で「負けすぎて生活費がないんで、ホテル行くからお金ちょうだい」と話しかけてくるおばちゃん。負けすぎてイライラしたのか、打ちながら絶叫する大学生ぐらいの男の子。
パチンコさえしなければ、こういう人は発生しなかったんだろうな……と思うような場面に何度も出くわした。みんながみんな楽しく遊んで勝てるような遊技場ではない。
新社会人のみんな! なるべくギャンブルには目を向けないことです。若いうちにしかできない遊びっていっぱいあるわけで、わざわざジジイしかいない場所に飛び込んでお金か時間。もしくはその両方を失うような真似、わざわざあなた達がしなくてもいい。