2024年F1サウジアラビアGPの木曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1=8番手/フリー走行2=8番手、ジョージ・ラッセルはフリー走行1=4番手/フリー走行2=2番手だった。
FP2でハミルトンはローガン・サージェント(ウイリアムズ)に対して不必要な妨害を行ったと判断された。スチュワードは、メルセデスがハミルトンに対してサージェントが後方から近付いてくることを知らせていなかったとして、ハミルトンには警告、メルセデスには15000ユーロ(約240万円)の罰金を科した。
「スチュワードは、ターン11で44号車(ハミルトン)が2号車(サージェント)に対する妨害を行ったと結論付ける」とスチュワードの声明には記されている。
「その結果、2号車は接触を避けるためにコース外に出る、回避的な動きを取らなければならなかった。そうしなければ、深刻な高速クラッシュが発生しただろう」
「チームの無線を聞くと、44号車のチーム(メルセデス)が、2号車がファストラップで近づきつつあることを、ドライバーに警告していなかったのは明らかだった。このサーキットのスピードとターン11の性格を考えれば特に、これはチームによる重大な失敗である。ターン11は連続する高速コーナーの終わりにあり、ドライバーの視界が妨げられている」
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
フリー走行1=8番手(1分30秒236:ソフトタイヤ/21周)/フリー走行2=8番手(1分29秒504:ソフトタイヤ/22周)
難しい一日だった。マシンのリヤにあまり自信を持てなかったんだ。セッションの合間にセットアップの作業を行い、マシンをかなり変更した。それでも、FP1とFP2の両方を通して苦労した一番の問題はリヤだった。
走行中、何度かひやっとする瞬間があった。ここのようなハイスピードトラックでは、マシンを100パーセント信頼して走る必要があるが、まだその状態には至っていない。
どうすればマシンを改善できるのかを探るために、今夜データを調べていく。ジョージは今日、明らかに僕よりもマシンに満足できる状態だった。少し異なる方向に進んだので、そこから学んで、正しい解決策を見つけたい。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
フリー走行1=4番手(1分29秒939:ソフトタイヤ/23周)/フリー走行2=2番手(1分29秒057:ソフトタイヤ/24周)
ジェッダのトラックにまた戻ってくることができてうれしい。超高速サーキットで、走っていて楽しいんだ。
マシンを完璧なウインドウに入れることができず、FP2は少しまとまりのないセッションになった。シングルラップのタイムは良さそうだったが、ロングランでの自分たちの立ち位置は全く分からない。
FP1では2台に異なるセットアップを施して、たくさんのテストをした。そして、W15について深く学ぶために、FP2に向けていくつか変更をした。
シーズンは始まったばかりだ。まだ2戦目だし、本格的に走ったサーキットは2カ所だけなんだ。学習を積み上げていく必要がある。さらなるパフォーマンスを引き出すために、今夜全員でハードワークをするよ。今回もかなりの接戦になっている。明日何ができるのか見ていこう。