R・D・レインの詩集『結ぼれ』が河出文庫の新刊として本日3月6日に刊行された。レインは1927年にイギリスで生まれた精神科医、精神分析家、詩人。人間関係の「真実」を描いた同書の訳は村上光彦が務めているほか、文庫版解説を歌人の上篠翔、カバー装画を九島優、カバーデザインを山田和寛(nipponia)が担当した。また、文庫版の発売を記念し、著者の代表作で昨年10月に河出文庫として発売された『好き? 好き? 大好き?』より表題作が河出書房新社のオウンドメディア「Web河出」で期間限定公開中。【上篠翔のコメント(文庫版解説より一部抜粋)】この『結ぼれ』には時代を越えていく、真実らしさが結実しているように思える。他者という存在に怯えながら、その距離感に迷いながら、ときには距離を間違えてしまい、傷だらけになってこんがらがりながら生きる人間の生々しさがここにはある。