共働きが当たり前の時代になったとはいえ、育児と並行して家事や仕事を両立させることは容易ではない。特に、子どもが小さい場合、条件の合う仕事がなかなか見つからず、スタート地点にすら立てないこともある。
40代前半の女性(神奈川県/ITエンジニア/年収400万円)は、子どもが小さかった頃に「面接を受けたら不採用が続き、50社くらい応募しどこも不採用でした」と、苦い経験を吐露した。(文:林加奈)
「応援したい気持ちはあるけど、採用はできない」
数ある応募先企業の中でも「小さな運送会社に面接に行ったときに、特に厳しい言葉をもらいました」という女性。
「『国の将来を考えたら子どもを頑張って育ててくれているから応援したい気持ちはあるけど、採用はできない。あなたのことは応援したいけど、仕事は無理』。着席してすぐにこういう趣旨の説明を受けました。出ていく時も『頑張ってね』というようなことは言われたのですが、子どもを養っていくのに、お金を稼げないでどう頑張って生きていったらいいのかと絶望しました。口には出さないけど、きっと他の企業も似たり寄ったりの理由で不採用だったんだなと容易に想像がつきました」
当時のつらい心境を書きながらも、「必死で仕事を探し、やっとの思いで派遣になり、その後、正社員の職に就けました」と、就活に成功したことを明かしている。
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