2024年F1第1戦バーレーンGPの初日、フリー走行2回目が始まる直前に、見慣れないあるアドレスからメールが届いた。
そのメールの表題には「クリスチャン・ホーナー調査証拠」と書かれており、次のようなメッセージが書かれていた。
「レッドブルの最近の調査と声明を受けて、添付の資料をご覧いただきたい」
このメッセージに続いて、グーグルドライブのファイルへのリンク先のURLが記されていた。そのリンクには79のファイルが保存されており、それらはすべてレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーと女性と思わせる人物との間で交わされたとされるWhatsAppの会話のスクリーンショットや画像データだった。
その内容は、ホーナーに対して苦情を申し立てたとされる女性との間で交わされたことを連想させるものばかりで、苦情を申し立てたとされる女性が情報を流出させたのではないかという憶測が広がっている。
この情報が真実なのかどうかは確認が取れていない段階なので、明らかにすることはできないが、それを見た印象は、部外者の単なるイタズラとは思えない内容だった。
また、送付先のメールアドレスの150(そのうちのひとつに筆者のものもあった)が、いずれもFOMや国際自動車連盟(FIA)、そしてF1のパーマネントパス所持者であるという点からも、外部の愉快犯ではないことが予想される。
それだけでは、苦情を申し立てたとされる女性が流出させたとは断定できないが、F1関係者かそれに近い人物でなければ、実行できないだろう。
もし、それが本当であれば、この問題は水曜日に発表されたレッドブル側の調査結果での幕引きにとどまらない根の深い問題に発展する可能性が残されている。