展覧会『DXP2(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット2)』が3月2日から金沢21世紀美術館 交流ゾーンで開催される。令和6年能登半島地震による施設設備被害のため、一部を除いて休館している金沢21世紀美術館。昨年10月より開催していた『DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット) ―次のインターフェースへ』は、今年1月1日に発生した能登半島地震により中止を余儀なくされた。この状況に対して金沢21世紀美術館ではデジタルの強みを生かした『DXP2』を交流ゾーンを中心に展開。美術館におけるキュレーションのレジリアンス(この困難な状況を乗り越えること)の提案の一つとして発信する。アーティストのみならず、建築家、デザイナー、科学者、プログラマーが参加し、何名かの作家は『DXP2』に対して新たなバージョンの作品を展示。会場は「1. GAMEの新しい見方:Play-Theater」「2. 衣:デジタルを身につける」「3. 住:環境/デジタル」「4. 食:データを摂取する」「5. AIと生きる:AIがどこまで人間性を獲得できるか」「6. デジタルを買う:デジタルの中の新しい物質性」「7. データと新しい表現:絵画・インスタレーション」「8. ラディカル・ペタゴジー(新しい教育学)」の8つで構成。「1. GAMEの新しい見方:Play-Theater」にKeiken、「2. 衣:デジタルを身につける」に河野富広、HATRA+Yuma Kishi、「3. 住:環境/デジタル」にVUILD、GROUP、「4. 食:データを摂取する」に明治大学宮下芳明研究室、「5. AIと生きる:AIがどこまで人間性を獲得できるか」にレフィーク・アナドール、「6. デジタルを買う:デジタルの中の新しい物質性」にAFROSCOPE、松田将英、「7. データと新しい表現:絵画・インスタレーション」にデイヴィッド・オライリー、ジョナサン・ザワダ、「8. ラディカル・ペタゴジー(新しい教育学)」にスプツニ子!、草野絵美、メルベ・アクドガン、デイヴィッド・ブランディが出展。このほかティル・ノワク、サラ・チラチ、バート・チャン、東京大学池上高志研究室が参加する。関連プログラムとして、3月6日に書籍『DIGITAL BITES[デジタル・バイツ]─アート&テクノロジーの摂り方』刊行記念トークイベントがオンライン配信。3月9日には金沢21世紀美術館 レクチャーホールでトークイベント『Web3.0 × Art × Business』が行なわれる。スプツニ子!、永井希依彦(デロイト トーマツ グループ)、金沢21世紀美術館館長・長谷川祐子、金沢21世紀美術館アシスタントキュレーター・髙木遊が登壇。詳細は金沢21世紀美術館のオフィシャルサイトを確認しよう。