Text by 佐伯享介
Text by 廣田一馬
パルコのコーポレートメッセージ「SPECIAL IN YOU.」の第22弾広告にアイナ・ジ・エンドが起用。ポスターとムービーが2月29日から全国のPARCO館内ほかで展開される。
ファッションを中心に音楽、アート、演劇などさまざまなカルチャーを紹介し、新しい才能の発見と、自信を持って未来を切り開いていく才能のある人々の応援を続けてきたパルコ。2014年からコーポレートメッセージとして「SPECIAL IN YOU.」を掲げ、若いデザイナーやクリエイターを発見、支援するインキュベーション活動を積極的に発信している。
では、アイナ・ジ・エンドにとっての「スペシャル」とは何なのか?「SPECIAL IN YOU.」特設サイトで公開されているインタビューの一部を紹介する。
Photo by Kaori Akita
アイナは2020年に開催された展覧会『SCHOOL OF WACK』や新型コロナウイルスによる休業後の営業再開記念ライブパフォーマンスへの出演などに加えて、プライベートでもショッピングで訪れるなど渋谷PARCOと縁深い存在。「SPECIAL IN YOU.」第22弾のポスターとムービーもすべて渋谷の街で撮影された。
「SPECIAL IN YOU. 第22弾アイナ・ジ・エンド編ポスタービジュアル」
インタビューではBiSHの解散ライブと1月に開催したワンマンライブで見た景色や、初の主演映画となった岩井俊二監督作『キリエのうた』で得た経験などについて語ったアイナ。自分にとっての「スペシャル」について問われ、以下のようにコメントした。
「これは自慢なんですけど、自分は人のいいところを見つけるのが得意です。出会う人に対して『この人のここが、めっちゃ素敵!』と思えるポイントを誰よりも早く見つけられる自信があります。
だから周りにいるスタッフさんや、仲良くしてくれる友人のことを最高だなって思い続けられる。人と人なので、ときに傷ついたり傷つけ合っちゃうこともあると思います。でもそれはしょうがないし、それ以上に『この人にはこういう長所がある、自分とこういう部分が通じ合っている』とすぐ切り替えられます。いつも周りのみんなが最高だと思っていて、そう思える自分もスペシャルだし、集まってくれるみんなもスペシャルだなって感じています」
3月29日からは、アイナ・ジ・エンド初の写真集『幻友』の刊行を記念した写真展を渋谷PARCO 4F PARCO MUSEUM TOKYOで開催。
写真家の興梠真穂が撮影したアイナの歩んだ約10年間の軌跡や、飾らない日常風景を展示。会場ではアイナ本人が展覧会のために作詞作曲した楽曲が楽しめ、音楽とともに写真の描写が立体的に表現される。
また、特装版『幻友』の限定販売や、展覧会記念商品の販売も予定されている。
Photo by Kaori Akita
アイナは同展への意気込みと、ともに展示をつくり上げた「スペシャルな仲間」について以下のように語った。
「私にとってスペシャルな仲間の1人に、10代からの親友で、カメラマンの女の子がいます。マホって言うんですけど、彼女が将来写真を撮る仕事をしたいと言っていた時代に、私も歌を歌う人になりたいと話していたような同志なんです。そんなマホが10年以上撮り続けてくれていた私の写真を、3月に渋谷PARCOで写真展として発表できることになりました。
渋谷PARCOでは、憧れのDOMMUNEにパフォーマンスで出演させていただいたり、『SCHOOL OF WACK』というはちゃめちゃな展示をしたり、特別な思い出がたくさんある場所です。プライベートでも買い物や展示の鑑賞でたまに来ていて、常に刺激的だし、訪れるたびに自分の感性が活性化される大好きな場所です。今回『展示をするなら渋谷PARCOでやりたいです!』と社長に直談判して叶ったので、とても楽しみです」
「最近はありがたいことに素敵な服を着せていただいて、メイクもしていただく撮影が多いんですが、今回の展示ではおしゃれな写真ではなく、もっとずっと拙い写真がたくさん並ぶような空間になるんじゃないかな。なんせ二人とも夢が叶う前から知り合いなので、緊張感のない写真も多くて、私の変顔や、顔がむくんでいるひどい写真とかもあります。それもすべて包み隠さず、2人の時の流れが見えたらいいのかなと思ってます。2人の人間が成長していく過程を、楽しんでいけたら嬉しいです」