今年は4年に1度のうるう年。うるう年とは、太陽暦の1年(365・2422日)とグレゴリオ暦(365日)の日付を調整する役割で1年間を366日とする年のことだが、そもそも“うるう”ってなんだろう?
「うるうは漢字で“閏”と書きます。もともとは“余る”という意味で“潤(ウルヒ)”の読みから、閏に変化したものといわれています。余った日=閏日を付け足した年が、うるう年と呼ばれるようになったのでしょう。付け足す、という意味から、うるう年には妊娠しやすいという俗信もありますよ」
こう教えてくれたのは、中国文献学者で大東文化大学文学部教授の山口謠司先生だ。“閏”の漢字には他の意味もあるという。
うるう日に生まれた有名人
「文字のとおりに“王が門にいること”です。古代中国では王は通常、廟と呼ばれる場所にいますが、うるうの月には、門で政治を行ったそうです。陰暦では季節を調整するためにうるうを設けるので、“新しい季節を王が門に出て迎える”という意味もあるんですよ」(山口先生、以下同)
うるう年の“2月29日”をうるう日という。1年365日×4年+1日という計算では、1461日に1度となる大変レアな日だ。そんなうるう日に、誕生日を迎える有名人がいる。今年で76歳となる赤川次郎氏、72歳となる峰竜太、40歳となる吉岡聖恵(いきものがかり)らがそうだ。また、すっぴん写真や納豆ごはんの食事風景など、飾らないインスタが人気で7万人のフォロワーを持つ女優・飯島直子も2月29日が56歳の誕生日だ。
年を取るタイミングは?
だが、誕生日が4年に1回ということは“戸籍上の年齢”はどうなっているのか。まさか4年に1歳しか年を取らない? しかも、これらの4人はたまたま全員が今年「4の倍数」となる年齢。それぞれ、赤川19歳、峰18歳、吉岡10歳、飯島も14歳……な~んてお得(?)なカウントになっていたりするの?
「もちろん、そんなことはありません。2月29日生まれの人は通常、届け出こそ2月29日で出しますが、彼らが年を取るタイミングは“2月28日24時”。これは法律で定められているんですよ」
うるう日に生まれた人が年を取るタイミングについては世界各国で扱いが異なるものの、日本においては『年齢計算ニ関スル法律』が定めている。また、免許や資格などの有効期限や更新期間のあるものについても、2月28日を“みなし誕生日”とするものが多いそう。では、誕生会はいつするべき?
「平年には3月1日にお祝いすることが多いようですが、うるう年は特別。すごく豪華にお祝いしたりしますね~」
教授、詳しいですね!
「実はボクが昔、付き合っていた女性が、うるう日生まれだったの(笑)。“私、人より年を取るのが遅いのよ”ってよく言っていました。今も若々しくしていますよ」
どんな豪華なお祝いを?
「僕からは、〇ァンクリの四つ葉のクローバーのアクセサリーをあげました! 4年に1度だし、その希少さも吉兆ととらえてほしいなって」
出た、高級ジュエリーブランド! 4年に1回でいいから、そんな素敵ギフトをぜひいただいてみたいもの♪