ディズニープラス「スター」のオリジナルドラマシリーズ『House of the Owl』の邦題が『フクロウと呼ばれた男』に決定した。4月24日から配信される同作のあらすじは、「道筋を正す」ために暗躍する「フクロウ」こと大神龍太郎と、真正面から「世を正したい」と行動する息子の大神龍が、親交の深かった次期総理候補の息子が謎の死を遂げた事件を機に、政界に潜む巨悪の正体に近づいていくというもの。龍太郎役に田中泯、龍役に新田真剣佑がキャスティング。エグゼクティブプロデューサーと脚本をデビッド・シン(アイコニック・ピクチャーズ)が務め、演出を森義隆、石井裕也、松本優作が担当した。今回の発表とあわせて公開されたティザービジュアルには「その眼は、この国の闇を見とおす。」というコピーと共に龍太郎の姿が写し出されている。全10話。4月24日に1話~5話、5月1日に6話と7話、5月8日に8話~10話が配信される。【デビッド・シンのコメント】日本の政治的陰謀や疑惑をユニークなものにしているのは黒幕と呼ばれるような権力者の役割です。彼らはビジネス、政治、エンターテインメント等多くの分野で重要な役割を果たしてきました。この物語は完全に架空のものですが、登場人物は私が日本で働き、生活してる間に出会った多くの方々にインスパイアされてます。ビジネスマンとしてこの国で働いていた際に理解できなかったことや多くの取引の裏に隠された力を感じることがありました。外国人だけでなく、多くの日本人にとっても、謎に包まれてると感じているのではと思ったので権力と影響力をふるう謎めいた人物に興味を持ちました。私が挑戦したかったのはハリウッド式の物語作成法で、現代日本の作品を作ることでした。この作品は色々な意味でハイブリッドな作品といえます。演技、セット、撮影、ストーリーの広がりなど高いプロダクションバリューが必要でした。このユニークな作品に命を吹き込むために日本と海外の才能が素晴らしいコラボレーションをしてくれました。【森義隆のコメント】泯さんと演出陣で握り合った龍太郎という人物の根幹は「政治と社会への強烈な憤り」です。それを一緒に形作っていくにあたって泯さんから出たワードがどれも刺激的でした。「知性の世界に住まう呪術師」「場面の王」「世界の生贄」。ご自分を「俳優としては駆け出し」と謙遜されながら、すべてのシーンに100パーセント肉体を投げ出す、泯さんにしか出来ない演技に日々心を震わされました。撮影中の真剣佑さんは「どのくらい深みに近づくか」という、まさにご本人の言葉通りの姿勢で作品に向き合っていました。余計な加飾や計算を削いで、高い集中力と内に秘めた圧倒的な繊細さでシーンに入り込んでいく。その揺らぎの連続で、父の血ゆえに龍という青年が抱える、マグマのような怒りと孤独の深みに一歩一歩近づいていく。それはものすごく大胆で果敢なアプローチです。すごい俳優です。本作での二人の共演シーンはまさに真剣勝負でした。その撮影を終えた後、それぞれに「まぎれもなく息子だった」「自分の父がそこにいた」と、少ない言葉で互いの興奮を伝え合う二人が、また本当の親子のようでした。