阪急電鉄は、初の座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」を7月から京都線に導入する。
座席配置は「2-1」列で、一般車両と比べて座面幅と足元の前後のスペースが広い。シートはリクライニング機構を採用し、収納式テーブルやドリンクホルダー、荷物用フック、マガジンラック、読書灯、コンセントを備え、無料Wi-Fiサービスを提供する。頭部には目隠しとなる仕切り、2列シートの間にはパーテーションを設置するなど、プライベート空間を強調した。
デッキ部の壁面下部や床には木目調の素材、壁面上部には大理石調の素材を施し、ダウンライトで照らすことで上質感を演出。座席への案内などを担当する専属のアテンダントが添乗する。客室はカーペット敷きで、スーツケースなどを置ける大型荷物コーナーを設ける。外装にはゴールドのラインを施すほか、乗降用扉のガラスにステンドグラスをイメージしたデザインを取り入れ、ゴールドのラインで囲うことで特別感を強調する。
料金は区間にかかわらず1回500円。ウェブ予約制で、ポイントサービスも検討している。
京都線の新型車両2300系と、現行の9300系の一部編成のそれぞれ大阪方から4両目に導入し、当初は1時間あたり2~3本運行する。順次車両を増備し、2025年頃には1時間あたり4~6本に拡大する計画。