幽霊を信じる人もいれば、信じない人もいるだろう。40代後半の女性(正社員)は、そうした存在を信じており、「若い頃、1人旅で地方の旅館に泊まった」ときの体験を振り返った。
「夜中に人間ではない気配を感じて布団をかぶって横向きになって震えていた」という女性。すると、それが近づいてくるのを感じた。(文:永本かおり)
「背中にピッタリと寄り添って骨盤のあたりを優しくさすってくれる。『私がしてもらって楽になったから、あなたにもしてあげる』という言葉が頭に聞こえてきた」
それは女の人のようだった。女性は「怖いので、結構ですから、どうか消えてください」と念じ続けた。
「あのときの女性はお産で命を落とした方だったのかなぁ」
朝になり、旅館の隣が「古い産婦人科だ」と知る。そのときは特に気に留めなかったようだが、それから何年も経ち……
「医療従事者として産婦人科の研修を受けたときに、助産師が陣痛で苦しむ妊婦さんの骨盤を同じようにさすっていて、一気に思い出した」
こうして旅館での恐怖体験が蘇った女性だったが、
「あのときの女性はお産で命を落とした方だったのかなぁ、怖いとか消えてくれとか念じて悪かったなぁと切なくなった」
と感じ方が変わったようだ。
もしかしたら、旅先で眠りが浅くて、夢うつつ状態なだけだったのかもしれない。しかし旅館の隣が古い産婦人科だったというのが、妙に引っかかる投稿だった。
※キャリコネニュースではアンケート「幽霊はいると思いますか?」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/FTF1I3T7