岩手県に住むシングルマザーの30代後半の女性はアルバイトの面接で、8時間のフルタイム勤務と社会保険加入を希望したうえで採用された。しかし、いざ仕事が始まると、希望とは違う7時間勤務のシフトを組まれてしまったそうだ。
「8時間働けないか尋ねると『社員じゃないから、伸ばせても7.5時間まで。8時間では社員と同じになってしまうから』と理解できない返事をされました」
謎の独自ルールにより、面接時に伝えた希望を拒否されてしまった女性。アルバイトの勤務時間は収入に直結するため、シングルマザーの女性にとっては聞き流せない話だろう。(文:福岡ちはや)
「シングルマザーで安定して働きたいと伝えたはずなのに…ガッカリです」
納得できない女性は「私はフルタイムパートで8時間働いてる人をたくさん見てきた」と食い下がったが、上司は「それって違法じゃないの?」と返すばかりで話が通じない。社会保険の加入についても「バイトさんは国保じゃないの?」と面接時と違う反応をされたため、女性は呆れて「こんな上司とは働けない」と確信したという。
その後も会社の理不尽な対応は続いた。女性は労働条件の詳細が不明なまま初出勤を迎えたため、労働条件通知書か雇用契約書の発行を求めたが、「うちの会社は出してない」と取り合ってもらえなかったのだ。
「どちらか発行してほしいと強く伝えて、採用が決まってから約2か月後に契約書が発行されました。すると今度は『とりあえず1か月更新で』と年度内の契約書を見せられました。『しばらくは1か月ずつの更新。更新がない場合もある』と、いつ決まったかわからない話をされました。シングルマザーで安定して働きたいと伝えたはずなのに、何のための面接だったのかとガッカリです」
相談もせずに勝手に労働条件を変えてくる会社では安心して働けない。会社に見切りをつけ、新しい仕事を探した女性は、
「来月から新しいアルバイトが決まり、全国展開している会社なので今よりヒドい目には遭わない予定です」
と書いていた。女性が希望どおりに働けることを祈るばかりだ。
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