バーレーン・インターナショナル・サーキットで3日間にわたり行われた2024年シーズンのF1プレシーズンテスト。ビザ・キャッシュアップRB F1チームの角田裕毅は、最終日の走行を5番手で終えた。この日も路面のトラブルで赤旗中断を挟んだため予定通りの1日にはならなかったという角田だが、新車『VCARB 01』の理解を深めるためのいいテストになったと語った。
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──かなり体が引き締まりつつ、ひと回り体が大きく感じますが。
角田裕毅(以下、角田):もう、エキストラスモールサイズのシャツをオーダーしなくてよくなりました(笑)。今年もドバイでピエール(・ガスリー)とともに2週間しっかりとトレーニングしたので、体力的には問題ないです。
──最終日は最後に柔らかいタイヤで積極的にタイムアタックをしていましたね?
角田:とてもスムーズな1日でした。もちろん、今日も赤旗が出たりして、すべてが予定通りとはいかなかったですが、いいテストになったと思います。
──マシンの仕上がりはいかがですか?
角田:昨年のこの時期に比べれば、クルマはとてもコンペティティブです。昨年弱点だった低速コーナーでのフロントの入りがとてもよくなりました。でも、クルマを速くするためには、もう少しやらなければならないことがあります。
──テストの終盤には一時3番手のタイムをマークしましたね?
角田:自己ベストタイムを記録したC4タイヤでのアタックよりも、その前のC3タイヤでのアタックのほうがよかったです。C4でのアタックはターン11でミスして、タイムを大きくロスしました。でも、攻めた結果だし、これはテストでもあるので、そのミスも含めて、限界で走らせたときのクルマの理解を深められたという点ではいいテストになったと思います。
──開幕戦では予選Q3へ行けますか?
角田:いまのところはQ3に進出できるポテンシャルがあることは確かですが、まだテストでライバルがどんな状態かはわからないので、評価を下すのは早いです。ただ、気持ちとしてはポジティブです。ネガティブでないことは明確です。僕がデビューした2021年はとてもコンペティティブだったのに、その後の2年間はとても苦しみました。もう一度、2021年のような戦いをしたいと思っています。ここまでクルマに大きな問題も見つかっていないので、いい感じです。ただ、クルマを速くするためには、まだまだやらなければならないことがたくさんあります。だから、いますぐ僕たちがトップ6とか、トップ8に食い込めるとは思っていません。もちろん、Q3へは行きたいですが、現時点でトップ10だって、そんなに簡単ではないですから。