2月22日、コムトゥユー・レーシングは、3名のアストンマーティン・ワークスドライバーからなるファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)・エンデュランス・カップのドライバーラインアップを発表した。
昨年9月にアウディからアストンマーティンへのメーカー移籍をアナウンスしたベルギーのチームは、ニッキー・ティーム、マルコ・ソーレンセン、マティア・ドルディの3人を起用し、4月にポール・リカールで開幕する2024年シーズンの全5戦に臨む。
全員がAMR(アストンマーティン・レーシング)ファクトリードライバーであるティーム、ソーレンセン、ドルディの3名は、同チームが運営する新型アストンマーティン・バンテージGT3のうちの1台をシェアする。残りのクルマのラインアップは後日発表される予定だ。
「GT3レース界でもっともタフであることは間違いなく、(各ブランドの)オフィシャルドライバーによるラインアップも多いこのチャンピオンシップに参加できることを嬉しく思う」と語ったティーム。
「コムトゥユー・レーシングは僕に大きなモチベーションを与えてくれた。彼らと一緒にシーズンをスタートできるのを楽しみにしているよ」
ティームとともにWEC世界耐久選手権LM-GTEプロクラスで2度のチャンピオンに輝いた経験を持つソーレンセンも、「このチームで素晴らしいパフォーマンスができると確信している。シーズン開幕が待ち遠しい」とコメント。
「新しいマシンの登場によってチームもエンジニアも、そしてドライバーも学ぶことがたくさんある。でも、一緒に働くことを楽しめると確信している。コムトゥユーはすでにチームとしての資質を証明しているし、僕たちは非常に高いモチベーションを持っているんだ」
AMRにおいて“ルーキー”となるドルディは、昨年のGTWCヨーロッパにトレゾア・オレンジ1・アウディチームから参戦し、リカルド・フェラーとともにスプリント・カップのタイトルを獲得した。
「アストンマーティン・レーシングの公式ドライバーとしての最初のシーズンをとても楽しみにしている。そして、ニッキー(・ティーム)やマルコ(・ソーレンセン)のような速くて経験豊富なチームメイトとマシンを共有できることを光栄に思う」とドルディ。
「僕は2023年に対戦相手としてコムトゥユーのGTデビューを目撃したが、彼らはすぐに潜在能力を発揮した。新しいアストンマーティン・バンテージGT3の導入よって、僕たちはさらに大きな野心を抱くことができると思う」
「この先の1カ月はテストで忙しい日々が待っているが、シーズン最初のレースに向けて良い準備ができると確信している」
4月5~7日に南フランスのポール・リカール・サーキットで行われる開幕戦を皮切りに、チームにとって母国レースとなるクラウドストライク・スパ24時間、ニュルブルクリンク、モンツァ、最終戦ジェッダの計5戦を戦っていくコムトゥユー・レーシング。ゼッケンに“ボンドカー”のメーカーを代表する「007」を掲げるアストンマーティンの新型GT3マシンは、3月5~6日に南仏で実施されるテストデーにてGTWCヨーロッパの公式セッションデビューを果たす予定だ。