令和と昭和では様々な違いがあるが、面接時の対応も大きく異なるようだ。宮城県に住む60代前半の女性(専業主婦/年収100万円未満)は、今から「40年以上前」に行われた面接で、驚愕したエピソードを投稿した。
大学受験に失敗した女性は、「女の浪人生はいかがなものか」と言われ、就職先を探していたときのこと。父親の知り合いから「田舎では名の知れたパン会社の事務」を紹介され、面接へ向かった。(文:國伊レン)
「もう二度とここには来たくない」
会場に到着し、面接が始まった。しかし「こんにちは、よろしくお願いします」と言った瞬間に面接官が第一声で、
「なんで、こんな冴えない奴ばかり来るんだ」
と言ってきた。
「高校を卒業したばかりの昭和世代。まだおしゃれなど知らない18才でした」と当時の自分を振り返る女性。今の10代と違い、化粧もしていなかったかもしれない。そうだとしても「冴えない奴」と罵るのは如何なものだろうか。
「その後の面接はもう帰りたいとの思いが頭の中をぐるぐるまわり、心配して迎えに来てくれたおじさんに『もう二度とここには来たくない』と言って詳細を話しました」
「おじさん」とは父親の友人であり、この会社の社長と交友関係があった。そのツテで今回の面接が組まれたのだが、社長に急な出張が入り「事務の主任」が代わりに面接をすることになったそうだ。
しかし、面接官を務めた主任の態度が酷過ぎたため、おじさんに頼んでその日の内に断りの連絡を入れてもらった女性。それでもなぜか1週間後に「わざわざ不採用通知が書面で」届いたそうだ。この主任の元で働かずに済んだのは、ある意味幸運だったのかもしれない。
嫌味のような不採用通知について、社長は「知らないことだった」と「父、おじさん、社長と飲みの席」で語ったそうだ。面接を行った主任が通知してきたのだろうか。
女性はその後「中途採用という形で銀行に自力で採用」された。投稿からは当時の女性に対する風当たりの強さがうかがえるが、そのなかで就職先を勝ち取ったのは誇るべきことだろう。
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