面接で聞かれた質問に戸惑った経験はないだろうか。30代前半の女性(岩手県/医療/年収300万円)は転職活動中に、隣県で受けた面接をこう振り返った。
「面接官から『県外の転職でご両親がびっくりされませんか?』と一言。私はすでに30代であり、県外転職を驚かれる年齢ではありません」
と、想定外の質問に驚きを隠せなかった。面接官の意図がこのあと明らかになる。(文:林加奈)
しかも車で2時間、新幹線で1時間の距離だが…
女性が応募したのは隣県の病院だった。「その県は、私が大学時代に一人暮らしをし、ゆかりのある土地」だったため、県外の病院でも特に抵抗はなかった。
「その県は私の地元から車で2時間、新幹線で1時間の距離であり、何かあれば行き来できる距離です」
その病院では県外からの応募者がよほど珍しかったのだろうか。しかし、次の質問で女性は面接官の意図を感じ取った。
「ほかにも、今勤めている職場の人数を聞かれ『辞めたら今の職場が大変じゃないですか?』と、いかにも採用する気がない様子を感じました」
「辞めないほうがいいのでは」と言いたげな質問で、聞かれた側はあまりいい気分にはなれないだろう。女性の予想は的中し、「結果は不採用でしたが、このような面接官のいる職場を避けられてよかったと前向きにとらえています」と書いていた。
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