上司ガチャにハズレても、部署異動を希望すればなんとかなるかもしれない。しかし社長がヤバかったら、どうしたらいいのだろうか。「部下と(一緒になって)、社長の不満を言い合うのが日課です」と語るのは、外資系企業で働く男性(神奈川県/40代後半/事務・管理/年収700万円)だ。
「雇われ社長ですが、完全に会社を私物化し、好き放題しています。まず社長になって真っ先にしたことは、今までいたベテラン営業5名全員を解雇。その後、5人の営業未経験者の外人を雇用。営業機能が麻痺してしまいました」
このような状態にして、社長は一体どうやって会社の利益を上げるつもりなのか。男性は社長を「かなりヤバイ人」と評し、社内の悲惨な実態を次々と明かす。(文:福岡ちはや)
「パフォーマンスが悪い。部下がみんな嫌っている」と2時間半にわたり個室で詰問
男性はカスタマーサービス部のマネージャーだが、社長から真っ先に取りかかるように言われたのは部下のマネジメントではなく、なんと「再雇用者・年配者の首切り」だったという。しかもクビの理由は極めて不当なものだった。
「業績悪く解雇ならば仕方ないものを、『経験者は社長に歯向かうため、社長に歯向かう者は片っ端から排除する』と。能力不足や業績悪化で解雇ならば理解するものの、理不尽な理由で部下を解雇するわけにはいかず……」
男性が社長の指示を拒否したところ、次の矛先は男性に向けられた。男性はまだ入社から2か月未満にもかかわらず、「パフォーマンスが悪い。部下がみんな嫌っている。成果が見られない」と、2時間半にわたり個室に閉じ込められ詰問されたのだ。
男性はさすがに容認できず海外本部に報告したが、その効果も気休めにすぎず、
「ある程度は(問題行動が)収まったものの、(社長は)相変わらず他人の悪口・陰口しか言わず。自身のタスクや、問い合わせして社長預かりになった仕事は放置。何ひとつ進まず、ボロボロです」
と今もなお社長の横暴は続いているようだ。このような人がトップにいる会社に未来はないだろう。早く海外本部がことの重大性に気付き、社長に対してまっとうな処分を下してくれるといいのだが。
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