親からぶつけられた衝撃的な一言は、その後の人生にも大きな影を落とすものだろう。キャリコネニュース読者で埼玉県の50代女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収300万円)は、
「小さい頃から、両親からの虐待に悩んできました」
と、虐待の被害に遭った経験を明かす。少し成長した頃、親との会話の中で信じられない一言を言われてしまった。(文:林加奈)
「普通の子どもなら、親に殴られたことなんか忘れれてしまうのに」
女性が思春期を迎えたころになると、それまでの関係から少し立場が変わったという。
「口答えや反抗をすると、親が被害者ヅラをするようになりました」
虐待で傷ついたのは子どものほうで、親の被害者面は的外れだ。これで親子関係はますます悪くなっただろう。しかし、女性は親に理解を求めた時期もあった。
「それでも両親との関係を改善させようと、中学生のころ、昔親からされてつらかった仕打ちを説明して、なんとか話し合おうとした私に母親が『あんたは執念深い』と言い始めました」
「いわく『普通の子どもなら、親に殴られたことなんか忘れてしまうのに』。こいつらには何を言っても無駄だと悟りました」
この両親は、わが子が虐待を受けた経験を「どうせ忘れる」と思って殴っていたのだろうか。その後女性は成長し、家を出て実家とは疎遠になった。しかし、夫の意向で再び連絡を取るようになったという。
「それでも嫌いな人たちだったので、十数年前に母方の祖父が亡くなったのを機に実家とは絶縁し、母親の死に目や葬儀にもノータッチでした。
残った父親のことも、弟に丸投げをしていたのですが、昨年弟が病に倒れ、自分の療養に専念することになり、仕方なく、月に1回程度、実家を訪問することになりました」
母親の死に目にも会わず葬儀にも関わらなかったほどだから、親に対する恨みは相当なものだろう。現在の父親については
「今はうわべだけは取り繕っていますが、父親から受けた仕打ちを忘れてはいないので、臨終の際には見捨ててやろうかと密かに考えてます」
と綴っていた。
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