お酒を飲んでいないのに飲み会で割り勘にされたら、よく思わない人はいるだろう。それがきっかけで、友人との絶縁に発展することもあるらしい。
北海道在住の50代後半の女性は、高校時代の友人たちとの飲み会に参加したときのこと。その前に食事を済ませていた女性は、烏龍茶1杯しか飲まなかった。それにもかかわらず、幹事のAに「きっちり割り勘」され驚いた女性。烏龍茶はせいぜい200~300円だったからだ。割り勘に納得できず、代わりに1000円を払うも、Aに「え?」って顔をされたと振り返る。
ところで、Aはなぜ割り勘にこだわったのだろうか。女性はあとから知った話とし、高校時代のAの話を明かした。
「参加者は無条件で絶対割り勘」が自分ルールだった
Aとクラスのほかの友達4人でカラオケに行ったときのことだ。最後まで1曲も歌わなかったAを気遣った4人は、会計時に4人で割り勘した。するとAは歌ってないのに「自分も払う」と言ってきた。友人たちは「歌わないのにカラオケに一緒に来るし、代金払うって言うし変わってるね」とAの前で言ったそうだ。
つまり、Aの中では「そのときの状況など関係なく参加者は無条件で絶対割り勘」というのが掟になっており、それは他の人も同様、ということのようだ。
女性はAに割り勘にされた理由がなんとなくわかったものの、それからAとの関係はギクシャクしたようだ。女性が携帯電話を持ち始めたばかりの2000年代初頭に起きた出来事を次のように書いている。普段のAはおとなしかったが、メールでは「豹変」した。
「割り勘を拒否して1000円ずつしか払わなかったことに対して、信じられないとか無神経だとか、ひどい言葉の羅列が続き、私もメールで返信を打つのに必死でした」
同じ高校出身なこともあり、その後も交流が続いたようだが、Aが女性に「友達だと思ったことない」と言い放ったのをきっかけに、ついに絶縁することとなる。
「私は最後まで冷静に対応して、『友達でもない私と2人で遊びに行ったり食事に行ったりできるなんてすごい!ありがとう!』とハラワタ煮えくりながらメールを返したことを今でも鮮明に思い出します。それっきり絶縁です」
と結んだ。
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