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「カレンテージ」が初のランウェイショーを開催 メンズアイテムを披露

2024年02月16日 18:51  Fashionsnap.com

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2024年秋冬コレクション

Image by: FASHIONSNAP
 デザイナーの塚崎恵理子による「カレンテージ(CURRENTAGE)」が2月15日、ブランド初となるランウェイショーを行い、2024年秋冬コレクションを発表した。ショーでは、初のメンズアイテムが登場。全43ルックを披露した。

 カレンテージは、2017年、ウィメンズブランドとして始動。ブランド名は「CURRENT(今)」と「VINTAGE(ヴィンテージ)」「AGE(年齢)」を組み合わせた造語で、「今とヴィンテージ」と「今を生きる世代」 のダブルミーニングが込められており、世代を超えて愛される洋服に現代的なエッセンスを加えたコレクションを提案している。

 2024年秋冬コレクションのテーマは「コラージュ(Collage)」。デザイナーの塚崎が、イギリスやフランス、ドイツをはじめ、中欧や東欧、ウズベキスタンなどへの旅を通して、「ファッションだからこそ表現出来ること。旅で見たあらゆる文化や美しいと感じたものをコラージュして、新たな価値を生み出せたら、小さくても世界を繋いでいけたら」という思いのもと、旅先で触れ、美しいと感じたものや文化をコラージュするように製作したという。
 初となるショーの会場に選んだのは、寺田倉庫。暗闇の中でスタートしたショーは、1人目が登場するとともにスポットライトが照らされ、堰を切ったように続々とモデルが登場。不規則に並べられた客席の間を入り乱れるように闊歩した。レースのシフォンブラウスやワンピースに加え、ブランドのデビュー以来、継続的に打ち出しているデニムアイテムでは、セーラーカラーのジャケットを披露。小物使いも光り、イスラムワッチ(ビーニー)や、「トルコ帽」とも呼ばれるフェズとスカーフの組み合わせ、レースのヴェールのようなマスクからは、塚崎が異国で触れた文化を想起させた。

 アースカラーやモノトーンのカラーパレットが多くを占める中、鮮やかなブルーのブラウスやラベンダーカラーのベロアスカート、大胆にリボンをあしらったオールインワン、スパンコールをあしらったツイードベストなども目を引いた。大胆な総柄をあしらい、引き裂いたようなダメージを施したタイツやニットといった遊び心あるディテールも多く見受けられた。

 メンズでは、ウィメンズ同様ツイードのセットアップをはじめ、ヴィンテージ風のハンティングジャケットを裏返しで着用し、あえて裏地を見せるようにしたルック、レザーシャツやジャケット、総柄のキルティングジャケットなどが登場。ウィメンズアイテムを作り続けてきた塚崎ならではのエッセンスを感じることができた。