待ち合わせに遅れてきた友人や家族を、あなたなら何分までなら待てるだろうか。クロス・マーケティングは2月15日、「待つ・待たせることに関する調査」を実施した。調査は2月上旬にインターネット上で行い、全国の20~69歳の男女から1100のサンプルを得た。
この場合の「待つ・待たせる」は、プライベートで、家族や友人・知人と待ち合わせをした場合に限定した。
その結果、「相手が遅れているときに、怒らずに待てる時間」でもっとも多かった回答は「30分以内」で、32.1%だった。次が「15分以内」で20.6%だった。一方で「自分が待たせても謝れば許してもらえると思う時間」は「10分以内」がもっとも多く29.6%。「15分以内」が19.7%と続く。
年代別では、待つ、待たせるのいずれの場合も、若年層ほど長い傾向がみられた。若い世代はスマートフォンで連絡が容易に取れることや、暇つぶし手段がある様子が推察できる。
並びたくない上位は「予約のできない人気の飲食店」
調査では、人気店やイベントの列に並ぶ際の待ち時間についても男女別に聞いている。
「並びたくない・並んで待ちたくないもの」の項目でもっとも多かった回答は、「予約のできない人気の飲食店」で35.5%。「初売り・福袋」は31.4%と続いた。
一方で「並んで待ってもよい・並んでも待ちたいもの」は、「遊園地やテーマパークのアトラクション」で23.0%、次が「握手会やサイン会」で20.5%だった。
男女別では、全体的に女性のほうが「並んで待ってもよい・並んでも待ちたい」と思うシーンが男性よりも高く、待つことに対する抵抗感の低さがうかがえた。
「並んだ結果、待った甲斐があった」と思う場面についても聞いており、
「東京にあるなかでも人気のアトラクションに並び乗るまでに2時間くらいかかったが、実際に乗ると楽しく高揚感があったので並んでよかった」(20代女性)
「プロ野球選手のサイン会で待っていましたが、最後に大好きな選手のサインをもらえた」(40代男性)
という声が上がった。期待以上の嬉しさや満足感が得られたとき、並んだ苦労が報われたと感じるのだろう。
反対に、「待ったのに残念だったと感じたこと」では、
「待ってる間に期待度が上がってしまい、実際に食べたときに期待外れだったとき」(20代女性)
「ショッピングモールの抽選。並んだのに当たったのは参加賞のティッシュだった」(20代女性)
だった。いずれも経験したことのある人は多いのではないだろうか。