2月14日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は2024年シーズンの電動バイクによるチャンピオンシップ、FIM Enel MotoE World Championship(MotoE)の暫定エントリーリストを発表した。2024年シーズンは全チーム2台体制の、9チーム18名のレギュラーライダーで争われる。
開催6年目を迎えるMotoEは、2019年よりスタートし、ロードレース世界選手権と併催されている電動バイクによるレースだ。2023年には『FIM Enel MotoE World Cup』から『FIM Enel MotoE World Championship』に名称が変更され、世界選手権の扱いとなった。
2024年は、2023年同様に9チーム18名のエントリーとなっている。チームとしてはAruba Cloud MotoE Racing Team、Klint Forward Factory Team、Axxis-MSIの3チーム、ライダーとしては5名が新たにエントリーしている。
Aruba Cloud MotoE Racing Teamはチャズ・デイビス、アルマンド・パントーネを起用する。デイビスはロードレース世界選手権125ccクラスで世界デビューを果たし、MotoGPにも3戦出場。その後、スーパースポーツ世界選手権(WorldSBK)でアプリリア、BMW、ドゥカティのマシンを駆っていた。
しかし、2021年限りで引退し、そのあとはWorldSBKに参戦しているドゥカティのファクトリーチーム、Aruba.It Racing – Ducatiのライダーコーチなども担っていた。そんなデイビスがMotoEで現役復帰し、Moto3経験もあるパントーネとともにしのぎを削る。
そのほかの新規参戦ライダーとしては、Moto2経験のあるルーカス・トゥロビッチはDynavolt Intact GP MotoE、マッシモ・ロッコリはOngetta SIC58 Squadra Corseから初のMotoEに参戦する。
唯一の日本人ライダーとして参戦していた大久保光は、2024年シーズンにエントリーしておらず、Tech3 E-Racingにはニコラス・スピネッリが新たに加入となった。また、2023年MotoE王者に輝いたマティア・カサディはPons Racing 40からLCR E-Teamに移籍し、継続参戦のエリック・グラナドとともに戦う。