こちらが親切心でやってあげているのに、感謝の気持ちすら見せない態度をとられたら、付き合いの長い友人でも冷めてしまうだろう。
群馬県の50代女性(事務・管理/年収300万円)はかつて、専門学校時代の友人と絶縁するに至った。
「隣県に住むその友人とは卒業してからも頻繁に遊び、結婚しても遊ぶ仲でした」
と話す女性だが、一体2人の間に何があったのだろうか。(文:長田コウ)
「そろそろ夕飯の用意をしなきゃ」と言っても一向に帰らない
長年、良好な関係であったが、友人には「遊ぶ約束を忘れる」「誕生日は彼が来るから来ないで、と言っても来ちゃう」というような、ルーズで自分勝手な面があったという。誕生日当日にプレゼントを渡したい気持ちはわかるが、ある程度の気遣いはしてほしいものだ。
女性の母親も、初めは友人を「良い子だね、手本にしなさい」とポジティブに評価していたが、ある一件を機に、その印象は変わってしまった。というのも、女性の実家に友人が遊びに来た際、「家に1台のみのテレビを占領」したのだ。当時をこう振り返る。
「母が観たい番組があると言うから、『私はもう寝るよ!ほら寝よう』と誘っても『先に寝て』と空気が読めない」
友人はかなり図太い神経をしているようだ。「結婚後もよく遊びに来ては昼寝」というように、その後も友人の空気読めない行動は続いた。女性が「そろそろ夕飯の用意をしなきゃ」と暗に帰宅を促す言葉をかけた時も、友人は
「うん、私は大丈夫だから用意しちゃって」
と、ここまで来たらもう無敵の人だ。
「彼の方が収入あるから奢って当然」
そんな友人に彼氏ができたが、初対面の男性相手にもかかわらず、「お金を出してもらえなかった」と愚痴っていたそう。付き合ってからも、「彼の方が収入あるから奢って当然」とお嬢様気取りの様子だった。友人のこうした言動を知り、女性の夫は「あんな人、縁を切れ」と言っていたという。
そして、絶縁を決める出来事が起きた。きっかけは友人の職探しだった。当時、隣県に住んでいた友人は、女性が住む県の求人情報が欲しかったようで、女性が「週に1回郵送」してあげていたそう。何度か送った末、送るのが遅れてしまった旨を電話で伝えると、衝撃的な一言が返ってきた。
「え?もう決まったから要らないよ」
友人の仕事探しのために送ってあげていたのに、仕事が決まった一報もくれないのか、とショックを受けたことだろう。その電話を最後に女性は連絡を断ったという。
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