誰かに強烈に恨まれているときに災難に見舞われると、大昔は「呪いのせい」とされることもあった。現代でも、あまりに絶妙なタイミングで災難が続くと「これは〇〇の生き霊の仕業だ」となることがあるようだ。
そんな不思議な体験をしたという投稿が愛知県の40代後半の女性から寄せられた。彼女は15年前に「女性向け同人誌」の作家として活動し、年に6、7回は東京のイベントに出ていた。「常に最後尾札を用意」するほど人気を博す一方で、頭を抱えていたのがアンチ。そのなかでも、蛇のような粘着質ぶりから「蛇女」という異名を持つ強烈なアンチがいた。
東京での大型イベントの前日、突然の発熱に襲われ、休まざるを得ないと考えていた女性。すると、こんな奇妙なことが起きた。
「飼っていた猫が顔の横にきて、天井の一角をまんじりともせず、ずっと睨みだしたのです。まばたきすらしない感じで。背中やお尻を撫でると、いつもならゴロゴロいって丸くなるのに、その日は無反応。いまそれどころじゃないとでも言っているかのようでした」
夜明けに目を覚ますと、なんと「猫は明け方まで座ったまま」。女性の体調は嘘のように良くなっていた。そのため予定通り、「東京行きの新幹線に乗った」ものの、またもや奇妙な体験をすることとなる。(文:長田コウ)
「列車が途中で停車しました。原因不明のまま30分経過、人身ではないかと乗客は不安がるし、すこし空気が悪くなってるし、なんだか嫌な感じがして…」
新幹線が動いたら「蛇女が貧血かなんかで倒れたんだよ」
不穏な空気を感じた女性は、「洗面所に行き、お守りのなかに入れてあった塩(昨晩の件があって怖かったので持っていた)を体にふりかけ」たそう。すると、その1分後に衝撃的な車内放送を耳にする。
「送電線に蛇が絡みついたせいでの停車で、撤去できました」
このアナウンスに女性は怖くなったそう。「蛇女」の仕業だと確信したのだろう。まだまだ、奇妙な体験は続いた。それは、会場に着き準備を進めていたときだった。
「友人が、こっそり『さっきね、〇〇さん(私)から、新幹線動いたって連絡があった直前に、このスペースの前で、あの例の蛇女が貧血かなんかで倒れたんだよ。スタッフ呼んであげたから、救護室連れて行かれたけど』と」
真相は不明だというが、女性と友人の間で、こんな説がまことしやかに囁かれている。
「蛇女さんは生き霊を飛ばしていたのでは。私が参加できないように呪っていたのではないか。でも猫と塩に阻まれて呪い返しにあってぶっ倒れたのではないか」
そして一連の恐怖体験を通して、女性はこう結んだ。
「人を呪うなら、フルカウンターくらう覚悟がいるようですね」
偶然に偶然が重なっただけ、とも思えるが、女性としては“人を呪わば穴二つ”と感じざるを得ない出来事だったようだ。
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