トッズが上場廃止へ、LVMH系列の投資会社Lキャタルトンが株式取得

　トッズ（TOD'S）グループがイタリア時間2月10日、ミラノ証券取引所での株式の非公開化を進める方針を発表した。創設者のデッラ・ヴァッレ（Della Valle）家とLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ（以下、LVMH）系列の投資会社Lキャタルトンの合意の上で、Lキャタルトン マネジメント リミテッドが株式公開買い付けを実施する。

　買い付け価格は1株当たり43ユーロで、総額で約5億1200万ユーロ（日本円で約824億3200万円、1ユーロ＝ 161円）。Lキャタルトン マネジメント リミテッドは株式36％を保有することとなる。なお、デッラ・ヴァッレ家は引き続き大株主としてトッズの株式54％を、残る10％は現在の少数株主であるLVMHの子会社 デルフィーヌ S.A.S.が持ち続ける。
　LVMHはこれまで、「ティファニー（Tiffany & Co.）」や「ブルガリ（BVLGARI）」、「アー・ペー・セー（A.P.C.）」、「エトロ（ETRO）」などを買収してきた。また、2021年にはドイツ発のフットウェアメーカー「ビルケンシュトック（BIRKENSTOCK）」の過半数株式を取得。「トッズ（TOD'S）」はビルケンシュトックに続くシューズブランドへの投資活動となる。