2月12日、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームは2024年型マシン『AMR24』を発表した。アストンマーティンのドライバーは、今年もフェルナンド・アロンソとランス・ストロールが務める。
昨年アストンマーティンに加入したアロンソは、開幕戦から3戦続けて表彰台に上がり、シーズンを通して8回の表彰台を獲得した。優勝には届かなかったものの、レッドブルとマックス・フェルスタッペンに迫る速さを見せ、ドライバーズ選手権で4位に入った。
F1で21年目のシーズンを迎えるアロンソは、昨年の弱点と改善策を見出しており、再び上位チームとの戦いに備えている。AMR24の発表に際し、アロンソは次のようにコメントした。
「チームのこと、そしてこの短期間に達成されたことを信じられないほど誇りに思っている。コース上での進歩だけでなく、AMRTC(アストンマーティン・レーシング・テクノロジー・キャンパス)ではコース外のあらゆる分野に投資をしてきた」
「新しいシーズンが始まる時は、いつもその気分を楽しんでいる。今シーズンはF1でレーシングドライバーとして21回目のシーズンだ。新シーズンに向けて、チーム全体がAMR24の準備に全開で取り掛かっているが、テストや最初の数レースで答えを出さなければならない問題がたくさんある。コックピットに乗り込み、グリーンのチームでの2年目のシーズンをスタートすることを楽しみにしている」
一方、前身のレーシングポイント時代から数えて5シーズン目を迎えたストロールは、怪我の影響でプレシーズンテストを欠席。痛みを抱えたまま開幕戦に出場し6位入賞を果たすも、アロンソに後れをとる場面も少なくなかった。シーズン中には別の競技へ転向するのではないかとも噂されたが、ストロール自身はその噂を笑い飛ばし、F1に集中することを明言している。
終盤戦のサンパウロGPでは難しい天候のなか3番グリッドを獲得し、レースでも5位に入賞。アロンソと差は開いたものの、選手権10位でシーズンを終えた。2024年に向け、ストロールはさらに前進したいと述べている。
「この冬、AMRTCの周りは本当に賑やかだった。僕たちはまだ若いチームだけど、急速に成長している。キャンパスの周りを歩けば、ハングリー精神と信念を感じられる。ここで働く素晴らしいスタッフ全員のおかげだ」
「僕たちはみんな、昨年達成したところからもっと進みたい。特に昨シーズン終盤により深くマシンのことを学び、力強い進歩を遂げたところからね。新しいシーズンに向けていい準備ができたと思うし、始まるのが待ちきれない」