引っ越しは労力もお金もかかることから、極力しないに越したことはないだろう。しかし隣人や大家が原因で、引っ越しを余儀なくされる人もいる。
引っ越しを繰り返していたという鹿児島県の40代後半の男性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)。かつて住んでいた家では、隣人がDVする旦那と奥さんで恐怖体験をしたり、大家が勝手に鍵を開けて上がり込んでいたりとトラブルに巻き込まれた男性。果たして、今は落ち着いた生活を送れているのだろうか。(文:長田コウ)
「タバコスウナ」「ゴミヲステルナ」と勝手に張り紙を
勝手に部屋に上がり込んだ大家が片付けを始めていたという前代未聞のトラブルのあと、男性のもとに大家の娘と妹が謝罪をしにきたそうだ。その際、封筒を持っていたというが、謝罪費が入っていたのだろうか。しかし、男性がそれを受け取ることはなかった。男性を滞納者呼ばわりした隣人のこともあり退居を決めると、「引っ越し費用を負担します」とも言われたようだが、「流石に断りました」と振り返る。
そして、今に至る。今の家に住んで7年目だが、1年半前にある中年女性が引っ越してきたことで、男性はまたもや頭を悩ませることとなる。
「挨拶や会釈はなく、落葉掃除をされていたので『暑い日にありがとうございます、うちらもしないといけませんが中々手が回らず申し訳ありません、お茶でも差し上げますよ』と言うと、『私はペットボトルのお茶は飲まないし、あんなの汚い、誰が触ったか知らないし、毒でも入れられたら困る』と言われ……」
男性の気遣いに対し文句が止まらない女性を前に、男性は「普通、ありがとうございますだろ?」と思いつつも、口を利かないようにしていたそう。すると、相手にされないことを寂しく思ったのか、中年女性はある行動に出たのだ。
「ゴミ出しのポスターを手作りし、チラシまで配り、『タバコスウナ』『ゴミヲステルナ』等と目に付くところに貼り付け、しまいには誰にも相手にされなくなりました」
男性によれば、その中年女性は「以前住んでいた市営住宅でトラブルを起こし引っ越しをしてきた」いわゆるトラブルメーカーだった。つくづく隣人に恵まれない男性だ。しかし男性に限らず、いろんな人が住んでいる集合住宅では、隣人とほどよい距離感を保つことが身のためだろう。
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