メルセデスF1を去った後もルイス・ハミルトンと非常に良好な関係を維持してきたステークF1チーム(ザウバー)のドライバーであるバルテリ・ボッタスは、元チームメイトのフェラーリ移籍は驚きだったと認めたが、7度の世界チャンピオンの決断を好意的に受け止めている。
ボッタスは「驚いた。まさかそんなことが起こるとは思ってもいなかったが、彼にとってはよいことだと思う」とオープンに語った。そして彼は次のように説明した。「これは大きなチャンスであり、大きな決断だ。そして明らかに彼自身が決断したことだ」
また、10回のグランプリ優勝経験を持つボッタスは次のように付け加えている。「最高の挑戦だと思う。それは彼がフェラーリを頂点に導く大きなモチベーションになっていると確信している」
「ある意味クールなことだし、僕が言ったように間違いなく将来に向けて何らかの動きを生み出すだろう」
「それはこのスポーツ全体にとっても、そして一部のドライバーにとってもよいことだ」
ハミルトンの移籍によって、メルセデスには2025年に空席が出るという事実がある。同時に、レッドブルは来年のマックス・フェルスタッペンのパートナーを誰にするかまだ決定していない。グランプリ優勝経験者のセルジオ・ペレス(レッドブル)とカルロス・サインツ(フェラーリ)がドライバーマーケットに出ていることも事実だ。
ボッタスは、今後数カ月はドライバーの動きに関して非常に活発になることを予想している。「確かに、2025年に向けて市場の動きはさらにエスカレートすることになるだろう。だから現時点ではどうなるか予測するのはとても難しい」
メルセデスが、ハミルトンが2024年の終わりにチームを離脱することを発表した直後、ブラックリーにいるボッタスの写真が彼自身のInstagramアカウント(https://www.instagram.com/valtteribottas/)に掲載されたが、このフィンランド人ドライバーは“古巣”との接触とは何の関係もないと説明した。
「嘘ではないよ、実は前日にブラックリーにいたんだ」とボッタス。「メルセデスのファクトリーにいたのではなく、他のことをしていた」
彼はまた、メルセデスF1のチーム代表であるだけでなく彼のマネジメントチームの一員でもあるトト・ウォルフと将来の話をしていないことを明らかにし、2026年に正式にスタートするアウディのF1プロジェクトに完全に集中しているとふたたび断言した。
「まだトト(・ウォルフ)とは電話で話していない。僕の優先事項であり、最大の取り組みはアウディのプロジェクトだ。それが僕の目標なんだ」
それでもなお、F1ドライバーズ選手権で2回2位につけた実績を持つボッタスは扉を開いたままにしており、たとえチームを変えることを意味するとしても、長期的にF1に残りたいと考えている。
「もしアウディとの契約が実現しなかったら、僕はどのチームでも行くと言えるだろう。僕は自分の優先順位を分かっているし、自分のリストを持っているんだ」